声優の梶裕貴(40)に、業界から期待のまなざしが向けられている。
梶は26日、約13年所属した事務所を退所し、新会社を設立することを発表。インスタグラムを通じて「声優としての可能性をさらに広げ、一生涯、貪欲な表現者であるべく挑戦を続けていきたい」などとつづった。
独立の背景には、声優業界で問題視される〝無断生成AI〟に対する危機感もあるようだ。
梶はアニメ「進撃の巨人」のエレン・イェーガーや「僕のヒーローアカデミア」の轟焦凍など、数々の主要キャラクターを演じてきた。もっか注力しているのは音声AIプロジェクト「そよぎフラクタル」。梶の声を元に作られた音声合成ソフト「梵そよぎ(そよぎ)」というキャラクターを使い、コンテンツ展開している。
そんななか、猛威をふるうのが悪質な〝無断生成AI〟だ。
「AIの普及によって、声優の声を無断で生成し使用する動画がネット上で大量に見られるようになりました。なかには卑わいな言葉や暴力的な内容を無断生成AIに読み上げさせるものもあります。梶さんも数年ほど前、自分の声を無断生成AIによって模倣された経験がある。実際にそれを聞いて不快感を示していました」(業界関係者)
これを受け、声優たちは無断生成AIに対するルールの見直しなどを訴える有志の団体「NO MORE 無断生成AI」を発足。同団体の公式YouTubeで、梶は「自分が楽しむコンテンツにリスペクトの気持ちを持って」「生成AI自体が悪さをしてるわけではなく、無断っていうところに誰かが傷ついてしまうリスクが隠れている」などと呼びかけていた。
「梶さんの独立はこうした無断生成AIの根絶に本腰を入れる意味合いもあるそうです。業界からも後押しする声が上がっていますよ」(同)
声優界のトップランナーが、新たな挑戦に向けて舵を切った。












