福岡・博多を拠点に活動するアイドルグループHKT48の地頭江音々(25)が11日、福岡サンパレス ホテル&ホールで「地頭江音々 卒業コンサート~愛され天使に駆け込みのI Love You~」を開催した。HKT48の4期生として歩んできた時間の中で培ってきた思いと姿を、ステージの隅々まで凝縮した卒業コンサートとなった。
1曲目は、自身が初めてセンターを務めた「半袖天使」。序盤から全力で駆け抜ける構成で、会場を一気に引き込んだ。アンコール後にも再び「半袖天使」を歌い、最後は「おしゃべりジュークボックス」で締めくくった。歌唱中、地頭江は何度も涙を浮かべながら、それでも前を向き、最後まで声を絞り出すように歌い切った。
ステージ終盤、マイクを握った地頭江は胸の内を率直に語った。「9年半、やり切ったな、という気持ちはあります」と切り出し、「卒業発表してから今日までの日々は、この9年半の中で一番つらいなと思っていた時期でした」と告白。悔いはないと思って決断した卒業だったが、「心のしこりが一つ一つ増えていくような感覚もあった」と振り返り、言葉を詰まらせながら涙を流す場面もあった。それでも「今日この景色を見て、皆さんの気持ちが届いて、ようやく心から悔いがないと思えました。久しぶりにステージを心の底から楽しめました」と、ファンへの感謝を言葉にした。
家族への思いも明かし、加入当時を支えた父や母、妹たちへの感謝を伝えた。また、メンバーに向けては「人見知りでなかなか素直になれない私の心をこじ開けてくれてありがとう」と述べ、「今のHKT48には超えなければいけない壁がたくさんあるけど、みんながこのグループを好きでい続けられたら、必ずついてきてくれる人がいる」と後輩たちへエールを送った。
この日は、昼公演に続き体調不良による休業から復帰した渕上舞も夜公演のステージに立った。また、卒業生の本村碧唯、田中菜津美、石安伊、駒田京伽、冨吉明日香らも駆けつけ、ともに歌い、踊りながら節目の舞台を盛り上げた。
メンバーからのメッセージでは、チームKⅣキャプテンの今村麻莉愛が「ねねちゃんの言葉はすっと心に入ってきて、もう少し頑張ろうと思わせてくれる力があった」と語り、「先頭に立ってくれた期間のHKTは本当にかっこよかった」と感謝を伝えた。続いて、同期でチームHキャプテンの豊永阿紀は「ねねちゃんが先頭に立ってくれた期間のHKTは本当にキラキラしていて、何でもできる気がした。その背中を見て育った後輩がたくさんいる」と振り返った。
地頭江は卒業コンサートを終えた後も、約1か月間はグループに在籍し、3月8日にHKT48劇場で行われる卒業公演をもって活動を終了する予定。「今日からの1か月は、本来なら過ごせなかったはずの時間。1日1日を大切にしたい」と語り、改めてファンに感謝を伝えた。
「何度も逃げ出したくなったけど、ずっと背中を支えてくれた皆さんがいたから、ここまで来られました」。そう言葉を結び、地頭江は涙を浮かべながら、最後までステージに立ち続けた。













