米国・南フロリダに寒波が到来し、動かなくなったイグアナが木から次々と落下している。そんなイグアナを回収し、イグアナピザが誕生した。米誌ピープルが先日、報じた。

 南フロリダ一帯では1月末から2月、寒波が到来し、気温が1~2度まで下がった。変温動物であるイグアナは、気温が下がりすぎると体が動かなくなり、木から落ちてしまう。イグアナは侵略的外来種のため、捕獲したイグアナを別の場所に放すことは禁止されている。拾った場合は飼育するか、処分するしかない。

 地元の捕獲者ライアン・イスキエルド氏は「変温動物であるイグアナは筋肉が動かなくなり、体の機能が停止し、心拍数が落ちる麻痺状態に入る。コールドスタン(寒さによる麻痺状態)、生き延びるための反応だ。その結果、木の上の居心地の良い場所にしがみついていたイグアナが握力を失い、そのまま木から落ちてしまう」と語る。

 イスキエルド氏は1月30日だけで90匹以上を回収し、その後も毎日、それぐらいの数を拾っている。そして、フロリダ州ノースパームビーチにあるピザ店「バックス・コール・ファイアード」と手を組み、そのイグアナをメインの食材とした新メニュー「ザ・エバーグレーズ」を発売した。

 イスキエルド氏は「店に持ち込む前にイグアナをさばき、脚と尾をピザに使った。店に着いてからは、肉を消毒し、すべて問題ない状態にして、ピザを仕上げた」と明かす。

 インスタグラムに投稿した動画では、イスキエルド氏が3匹のイグアナを抱えて店の外に立つ姿が映る。その後、店の従業員がオリーブオイル、パルメザンチーズ、ランチソース、ベーコン、鹿肉、そして主役のイグアナを使ってピザを作る様子が紹介される。

コールドスタンしたイグアナを回収したライアン・イスキエルド氏(インスタグラムより)
コールドスタンしたイグアナを回収したライアン・イスキエルド氏(インスタグラムより)

 オーブンに入れる直前、従業員は「これ、ヤバい見た目だな」と言った。しかし、出来上がったイグアナピザを食べたイスキエルド氏は「イグアナの肉は本当にカエルの脚みたいな味。少し甘みがあって、うまく表現できない」と話している。