演歌歌手の市川由紀乃が歌う「朧」が「令和7年度 藤田まさと賞」を受賞し19日、都内で行われた表彰式に出席した。

 同賞は、昭和の四半世紀にわたり、日本人の「心」を歌い続け、歌謡史上に金字塔をうちたてた作詞家・藤田まさと氏の偉業をたたえた賞で、作詞、作曲、編曲、歌唱で国民の心をつかみ、大衆歌謡として評価された作品に贈られる。

 市川にとっては2015年度の「命咲かせて」以来、10年ぶり2度目の受賞で、「10年という月日を経て、あれから10年も歌を歌ってこられたんだという喜びと、こうしてこの賞をいただけた重みを感じております」と受賞を喜んだ。

 一昨年6月に卵巣腫瘍の疑いのため検査を行い、卵巣がんステージ1と判明し手術。昨年3月に歌手活動を復帰させた。市川は「がんという病気と向き合いながら、自分の中で何度も〝もう歌えないんじゃないか〟って諦めかけた時もありました。でも、そんな時に支えてくれたのは、応援してくださるファンの皆さまであったり、音楽の力。みなさまの心ある支えがあって今があると思っています」と涙をこらえながら語った。