歴代横綱も太鼓判だ。大相撲九州場所で初優勝を果たし、大関昇進を確実にした関脇安青錦(21=安治川)が24日、福岡・久留米市の部屋宿舎で会見した。新入幕から快進撃を続けているウクライナ出身の若武者は「まだまだ伸びしろがあると思っている」と、さらなる進化に意欲。横綱経験者たちも、新たに出現したスター力士に大きな期待を寄せている。
この日の会見で、安青錦は「優勝したいという気持ちはあったけど(実際に)できるとは思っていなかった。すごくうれしかった」と賜杯を抱いた喜びを改めて実感。2日後に正式に決まる大関の地位については「こんなに早く上がれると思っていなかった。すごい人がなるという感覚。(大関という)呼ばれ方が、かっこいいなと思っていたので楽しみ」と心待ちにした。
すでに、番付の頂点も見据えている。新入幕から5場所連続で11勝以上の好成績。番付上位の壁を突き破る快進撃にも「壁は自分の中でつくっているもの。自分で壁だと思ったら壁になる。意識したことはない」ときっぱり。「まだ伸びしろがあると思ってやっている。全てを一回り、二回り強くしないと上がれない。さらに強くしていきたい」と一層の進化に意欲を示した。
新たに登場したスター力士には、元横綱の親方衆も熱視線を送っている。元旭富士の宮城野親方は〝孫弟子〟にあたる安青錦について「頭を上げないからね。頭をつけられると相手も嫌がる。今は、ああいう相撲を取る力士がいないからやりづらい。内無双を出したり、出し投げを打ったり、横を向かせたり。相手が引くのを待つのではなく(自分から)前に出ている」と相撲内容を高く評価する。
元大乃国の芝田山親方は「本当に楽しみだし、個人的に頑張ってほしいと思っている力士。ひたむきに上の者に立ち向かっていく姿勢という部分でも、共感が持てる」と絶賛した。
元北勝海の八角理事長も、九州場所千秋楽に「立派ですよ。来年は横綱になって(九州場所に)帰ってくるかもしれない」と評したほどだ。横綱経験者の目から見ても、すでに安青錦は次の横綱候補として認識されている。
26日に開かれる初場所(来年1月11日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を経て、正式に「大関安青錦」が誕生する。新たな看板力士への期待は、膨らむ一方だ。












