狂言師の野村萬斎(59)が11日に自身のX(旧ツイッター)を更新。亡くなった仲代達矢さん(享年92)を偲んだ。

 仲代さんと仲代さんの妻・宮崎恭子さんが設立した「無名塾」は同日、公式サイトで「11月8日 土曜日00時25分、俳優の仲代達矢が、永眠いたしました」と発表。通夜、告別式は近親者で行うとともに、お別れの会の予定はないとした。

 野村は更新したXに声明を発表。「仲代さんとは約40年前、主演された黒澤明監作品『乱』に、私が映画初出演させていただいたことで知己を得ました。能面を意識されたメイクに、毎回3時間を費やされて撮影に臨まれていたことを思い出します」と振り返った。

 今年6月にも、仲代さんがライフワークとしていた能登演劇堂での「肝っ玉おっ母と子供たち」の公演を鑑賞し、楽屋であいさつをしたという。「長い台詞を物ともせず、重厚で包容力もあり、かつ軽妙洒脱な愛嬌ある演技を目の当たりにし、その奇跡のような舞台に役者としての最高位を見せて頂いたと思っておりました。突然の訃報に哀心の念に堪えません」と偲んだ。

 また「伝統芸能の立場から申し上げますと、仲代さんが現代劇の旗手として舞台に立ちながら、役所広司さん、若村麻由美さんはじめ、多くの役者を育てて来られた功績は、特筆に値すると思います」と称え「ご冥福を心よりお祈り申し上げます」と追悼した。