NHK大阪放送局は27日、同局制作の朝の連続テレビ小説「ばけばけ」に松野勘右衛門役で出演中の俳優・小日向文世のコメントを発表した。

 同作は、明治時代の島根・松江を舞台に、ヒロインの松野トキ(高石あかり)と外国人教師ヘブン(トミー・バストウ)を軸にした人間模様を描く。小日向演じる勘右衛門はトキの祖父にあたる。

 小日向は「勘右衛門は、武士の時代を終えて、まだ武士の格というものにこだわっています。その中で、おトキを『おじょ』と呼び、本当にかわいがっています。勘右衛門の魅力は、喜怒哀楽を表に全部出してくるところだと思っています。うまい具合に話を合わせるとか、大人として少し控えようと考えるようなことはなく、思ったことを全部口に出しているような人です」と説明した。

 さらに「僕は、『ラストサムライ』とは、もっと生まじめで無口な人なのかと思っていたんですけれど、どんどんおっちょこちょいのおじいちゃんのようなシーンも出て来ます。時代の流れからはちょっとずれちゃっているんだけど、僕個人としては、切ないながらも必死に頑張っている姿も、愛らしく感じています」と評した。

 来日したヘブンと会ったときには「ペリー覚悟!」と木刀で斬りつけようとする。ペリーとは、いわゆる黒船来航となった米海軍東インド艦隊のペリー提督のことだ。

「ヘブンが憎いのではなく、武士の時代を終わらせたペリーが憎らしいんですよね。ヘブンは、サムライの写真を持っていてリアルにサムライを見て感動してくれているのに、勘右衛門は飛びかかっていく。勘右衛門としては大まじめなんですよ。『日本人をバカにするなよ』という気持ちだと思いますが、誰もバカにはしていないのにね」と語った。

 最後に「『ばけばけ』で、僕が一番気に入っているのは、松野家が貧しいながらも笑って過ごしているところです。親子のつながりみたいなのがしっかりと描かれている作品だし、そんな家族の『温かみ』みたいなのを受け止めてもらえたらいいなと思っています」とアピールした。

(高石の表記ははしご高)