KISSの創設メンバーでギタリストのエース・フレーリーさんが現地時間16日に74歳で死去した。米ニュースサイト「TMZ」が17日、報じた。

 報道によると、エースさんは9月にスタジオで転倒して脳出血を起こし、生命維持装置を付けて治療を受けていたが回復せず、ニュージャージー州モリスタウンで家族に見守られながら息を引き取ったという。

 エースさんの家族はインスタグラムで訃報を伝えて「私たちは、深い悲しみと喪失感に打ちひしがれています。最期の瞬間、彼がこの世を去る際に、愛情と思いやりにあふれた穏やかな言葉や思い、祈りで包んで見送ることができたのは幸いでした。彼の最高の思い出や笑顔を大切にし、彼が他者に与えてきた強さと優しさを称えたいと思います。彼の死の重みは計り知れず、言葉では言い表せません。その偉大な人生の功績を振り返るたびに、エースの記憶は永遠に生き続けることでしょう!」との声明を発表した。

 エースさんは9月に米カリフォルニア州ランカスターで開催された「アンテロープ・バレー・フェア」への出演を「スタジオで軽い転倒をし、病院での治療が必要になった」ことを理由に中止を発表していた。自身のインスタグラムには「本人は元気ですが、彼の希望に反して、医師の強い勧めにより現在は移動を控えるよう指示されています」との声明が投稿されていた。それから2週間も経たないうちに、エースさんのチームははSNSを通じて「継続的な健康上の問題」により、2025年中の残りすべての出演をキャンセルすると発表していた。

 エースさんはKISSの創設メンバーであり、ジーン・シモンズ、ポール・スタンレー、ピーター・クリスと活動。1973年からバンドでギターを弾き続け「デトロイト・ロック・シティ」、「アイ・ワズ・メイド・フォー・ラヴィン・ユー」、「ロックンロール・オールナイト」など多くのヒット曲を生んだが、薬物乱用問題と方向性の相違により1982年にグループを脱退してソロ活動に転じていた。

 その後、エースさんは96年の再結成ツアーでKISSに再加入し、2002年まで活動。バンドは14年にロックの殿堂入りを果たしている。

 KISS創設メンバーのポール・スタンレーとジーン・シモンズは連名の声明で「訃報に打ちのめされている。彼はかけがえのないロックの戦士で、今も将来もKISSのレガシーの一部だ」とかつての盟友の死を追悼している。