【ブロンディ/恋の平行線(1978年)】
デボラ・ハリー率いるブロンディを世界的バンドに押し上げたサードアルバム。1979年にシングルカットされた「ハート・オブ・グラス」は初の全米1位の大ヒットとなった。今でも世界中で聴かれる名曲である。
76年のデビュー当時はパンク色が強かったが、78年のセカンドからポップス路線に路線変更すると「デニスに夢中」が欧州で大ヒット。その勢いのまま、同年には名プロデューサー、マイク・チャップマンを迎えて同アルバムは制作された。
デボラは開き直ったかのように、キラキラしたエレクトリックサウンドに乗せてポップスの見本のようなナンバーを歌い上げ、同アルバムはバンド結成以来、最高傑作となり、全世界で2000万枚を売り上げる。この時点でバンドは押しも押されもせぬスーパースターとなった。
「ハート・オブ・グラス」以外にも冒頭を飾る「ハンギング・オン・ザ・テレフォン」、「サンデー・ガール」などの名曲も生んだ。軽快かつメロディアスで60年代のテイストを盛り込みつつも、ロックンロールのスピリッツを忘れないスタイルは画期的で、後続のバンドに大きな影響を与えた。
80年の「オートアメリカン」からシングルカットされた「ラプチュアー」も全米1位を記録。82年に一度解散するも、97年に再結成。99年には再結成後初のシングル「マリア」で19年ぶりに全英ナンバーワンを獲得した。
ロックバンドがポップスに転じた時の“マジック”を体現した名作中の名作である。












