デビュー25周年になるシンガーソングライター・鬼束ちひろが、デビュー直後に開催したインストアライブの映像が発掘され、8月27日に発売するブルーレイBOX「WITHOUT MY DREAM  ―Second Code― Deluxe Edition」に収録される事が決定した。

 2000年2月9日にシングル「シャイン」でデビューした鬼束。当時はライブ経験もない無名の歌手で、その鬼束が初めて公の場所で歌声を披露したのが、デビュー直後の2月14日にSHIBUYA TSUTAYAで開催したインストア・ライブだ。

 鬼束の初期ライブ映像をブルーレイ化するため、映像倉庫で未公開映像テープなどの捜索。その中から、何もクレジットされていない1本のテープに収録されていたのが、このライブ映像だ。当時の担当プロデューサーであった土屋望氏は「無名の少女を日本で唯一、応援してくれたレコード店がオープン直後のSHIBUYA TSUTAYA。試聴機で聴いて即座に購入してくれた人達、その場に居合わせたお客さん、テレビ局の撮影隊のカメラに釣られて『何だ、何だ』と集まった人達、ぜんぶで数百名が集まった」と振り返る。

 その時の鬼束というと「本番前、緊張が極限に達し、彼女の瞳孔は開いたまま、何一つ言葉を発しない状態でステージに向かった。異様な空気の中、伴奏のピアニストの手も硬直した。私が最後に投げかけた言葉は『息をしろ』。聞こえていたかどうか不明である。この映像はその直後をそのまま映し出している」と語る。

 また、土屋氏は「最後に白状すると、集客のためにテレビ局のロゴ入りのカメラが必要だと思い、無理矢理頼み込んで来てもらったので、実際に撮影する予定ではなかった。カメラマンから『もし将来売れたら貴重だから回しておくよ』と撮影してくれた。感謝である」と回想している。

鬼束ちひろブルーレイBOXのジャケ写
鬼束ちひろブルーレイBOXのジャケ写