興行収入56億円を突破して社会現象となっている映画「国宝」(主演・吉沢亮)で、大胆な演技で存在感を発揮しているのが女優・森七菜(23)だ。21年の事務所独立騒動で、一時期は出演作が減ったが、今や〝完全復活〟。清純派女優から脱皮した理由とは――。
「国宝」は、6月6日公開から7月13日までの38日間で、観客動員数398万人、興行収入56億円を突破。公開6週目を迎えても、4週連続で週末観客動員ランキング1位をキープしている(7月11~13日、興行通信社調べ)。
本作は、吉田修一氏の同名小説を李相日監督が映画化。任侠の一門に生まれ、歌舞伎役者として芸の道に人生を捧げた吉沢演じる主人公・喜久雄と、喜久雄を引き取った家の息子・俊介(横浜流星)の壮大な一代記が描かれている。
森は一時期、落ちぶれた喜久雄を支える歌舞伎俳優の娘・彰子役を熱演。これまで清純派女優のイメージが強かったが、劇中では吉沢との大胆なシーンにも挑戦している。
さらに、森は6月13日公開から2週間で興収10億円を突破するヒット映画「フロントライン」(主演・小栗旬)でも重要な役を好演。今年は2月公開の映画「ファーストキス 1ST KISS」(主演・松たか子)にも出演するなど、めざましい活躍ぶりだ。
森といえば、2019年1月のドラマ「3年A組」(日本テレビ系)で注目され、同年公開のアニメ映画「天気の子」で演じたヒロイン役が高評価。20年度前期のNHK朝ドラ「エール」でもヒロインの妹役を務め、一躍旬の若手女優として脚光を浴びた。ところが、21年1月に事務所独立騒動が勃発。結局、前事務所を退所し、ソニー・ミュージックアーティスツとエージェント業務提携を結んだ。
「一時期は独立騒動の影響で出演作が減りました。23年になって7月期ドラマ『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)で主演したものの、視聴率は低空飛行。他の若手女優の台頭もあり、かつての輝きを失っていましたが、『国宝』と『フロントライン』で女優として完全復活したといっていいでしょう」(配給会社スタッフ)
「国宝」は今年の映画賞を総なめにしそうなムード。早くも映画界からは「今年の助演女優賞に!」と期待する声まで上がっている。
芸能プロ関係者の話。「七菜さんは小学生のころに両親が離婚しています。なので、お母さんが仕事や私生活を含めてずっと支えてきました。『国宝』ではこれまでのイメージを一新した大胆な演技を見せていますが、これも七菜さんとしっかりと話し合い、今後の女優としての覚悟やビジョンなども考えて、本人の意向を尊重して決断した結果といいます」
離れ離れになった父とも、良好な関係を築いているという。
「『国宝』が大ヒットして注目を浴びる娘に喜んでいます。父親として大胆なシーンは複雑らしいんですが、応援しているそうですよ」(同)
独立騒動を乗り越えたウラには〝家族愛〟もあったようだ。












