女優の森七菜(21)と俳優の間宮祥太朗(30)がダブル主演するフジテレビ系月9ドラマ「真夏のシンデレラ」第5話(7日放送)の平均視聴率は世帯5・2%、個人3・0%だった。フジの看板枠では衝撃的な低視聴率で月9史上ワーストを更新しそうだが、局内は平然としているという。その理由とは――。

 これまでの月9のワーストは、全話の平均世帯視聴率では2018年1月期の「海月姫」(主演・芳根京子)で6・1%、1話の平均世帯視聴率は17年10月期「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」(主演・篠原涼子)の最終話で4・6%だ。

「真夏――」は現時点での全話(5話分)の平均世帯は5・7%で、このままいけば全話の平均世帯で月9ワーストを更新する可能性が高い。1話分の平均世帯でも「民衆――」に迫っている。

 数々のヒット作を飛ばした看板枠では衝撃的な低視聴率だが、局内は全くと言っていいほど慌てていない。フジ関係者の話。

「『真夏――』では主に若年層をターゲットにすえ、TVerでの再生数を狙っています」

 そもそも平均世帯視聴率ではなく、TVerでの再生数を重視しているため、視聴率が悪くても問題ないという姿勢だ。

 第1話のTVer(FOD含む)での再生数は410万回。これは、全民放で7月期最大の注目作であるTBS系日曜劇場「VIVANT」第1話のTVer(TBS FREE含む)の再生数の400万回を超えた。

「若年層は、テレビではなくネットでドラマを視聴している証拠です」(前出関係者)

 第5話では主人公の蒼井夏海(森)の弟・蒼井海斗(大西利空)が女性を妊娠させたため夏海は土下座したが、妊娠させた相手は別の男性だったというややこしい展開があった。SNS上では「え?」と視聴者が混乱した投稿が殺到した。

 だからこそ低視聴率の一因を脚本に求める意見もあるが、局内はそれも織り込み済みだ。

 脚本は、神戸大医学部保健学科卒で病院勤務経験もある新進作家の市東(しとう)さやか氏。坂元裕二氏や野島伸司氏らを輩出した「ヤングシナリオ大賞」を昨年、受賞した。その前年21年に受賞した生方美久氏は昨年10月期「silent」の脚本で名を上げた。同作は「泣けるドラマ」としてSNSでバズり、第4話のTVerでの再生数は582万回。全民放ドラマのTVerでの歴代最高をたたき出した。

「フジは大御所作家だけでなく、新進作家の脚本も採用しようとしています。『真夏――』は『silent』の二匹目のどじょうを狙っています」とは前出フジ関係者。

「silent」のように回を重ねるごとに話題となることができるか。
(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ。再生数は同社調べ)