俳優の中原丈雄(73)と宮崎美子(66)が都内で11日、熊本豪雨からの復興を描いた出演映画「囁きの河」の公開初日舞台挨拶に登壇。2人は実際に、豪雨前日の〝静けさ〟を知っていた。
同作の舞台は2020年7月、球磨川の氾濫で壊滅的被害を受けた熊本の人吉・球磨地域。「球磨川くだり」再開に向け奮闘する元船頭の父子や、老舗旅館再建を願う女将の姿などを描いた。
元船頭・孝之役の中原は人吉市出身。18歳で上京するまでに「2回ほど大きい水害があった」。地元情報誌に10年以上寄稿していて、熊本豪雨の前日にその月の原稿を入稿、人吉の編集者に確認の電話をしたという。
「『雨降ってるんだって?』(と聞いたら)『そうなんですよ。でも大したことないと思うんですけども』みたいなことでその日は終わったんですね。そしたらその次の日の朝、すごいニュースで、ビックリしましたよ。(地元民は豪雨を)全然予想なんかしてないですね」
孝之の隣人役・宮崎は熊本市出身で、熊本豪雨前日たまたまロケで人吉にいた。
「昨日、東京でも大変な雨が降りましたけれども、ま、ああいう雨がザッときたり…九州だと梅雨の末期にそういう降り方ってするので、そんなにみんな心配してなかったんです」
宮崎が帰る頃の夕方になり、人々のスマホが一斉に鳴った。
「上流の方で洪水警報が出てるらしいと。でもその時でも、人吉の市内の皆さんは『いやいや、大丈夫だから』って誰ひとりホントに心配してなかったんですよ。それがひと晩明けたら全く世界が変わっていたという、そんな状況でした」と、宮崎は当時を振り返った。
この日は女将の夫役・三浦浩一(71)、孝之の息子の元同級生役・元AKB48篠崎彩奈(29)、大木一史監督(73)らも登壇。先月の人吉での先行上映会同様、観客席は超満員だった。












