故マイケル・ジャクソンさんの死後もレガシーは30億ドル以上の収益を生み出している。一方、死後も児童への性的虐待疑惑が持ち上がり、被害者と名乗る人々が訴訟を起こしている。マイケルさんを最も擁護してきた元マネジャーが、訴訟などに便乗し、裏で〝ゆすり〟をしていた疑惑が浮上した。米誌ピープルが9日、報じた。
2009年に亡くなったマイケルさんは生前から児童虐待疑惑があった。それでも、マイケルさんは05年の刑事裁判で性的虐待の罪で無罪となり、生前は関連するいかなる訴訟についても法的責任を問われることはなかった。
そして、マイケルさんの最も親しい側近の元マネジャーのフランク・カシオ氏は以前から公の場でマイケルさんへの擁護を繰り返し、擁護者という立場を貫いてきた。11年の回顧録「マイ・フレンド・マイケル」でも、小児性愛疑惑を強く否定した。
しかし、死から10年後の19年にドキュメンタリー映画「ネバーランドにさよならを(リービング・ネバーランド)」が公開され、疑惑が再燃した。
マイケルさんの遺産管理団体は9日、ロサンゼルス郡上級裁判所に「カシオ氏がその疑惑再燃に乗じて金もうけしようと綿密で計算された計画を企てた」とする法廷文書を提出した。文書によると、カシオ氏が遺産管理団体に対し、児童虐待の訴訟を起こすと恐喝し、2億1300万ドルをゆすり取ろうとしたという。
被害者を主張するウェイド・ロブソンさんとジェームズ・セーフチャックさんが、マイケルさんから幼少期に性的虐待を受けたと告発した「ネバーランドにさよならを」の公開後、世論が変わり始めたことで、カシオ氏の忠誠心は劇的に変化したという。
ロブソンさんとセーフチャックさんはドキュメンタリーで告白するとともに、遺産管理団体に対し民事訴訟を続けているが、遺産管理団体は2人の主張は虚偽であり、金銭目的であると反論している。
その騒動に乗じて、カシオ氏は、遺産管理団体に対し、金銭的要求に応じない限り、虐待疑惑に関する訴訟を起こすと繰り返し脅迫してきたという。
遺産管理団体は、20年1月にカシオ氏と総額330万ドルの秘密和解に〝しぶしぶ〟同意したと主張している。「マイケルの家族、特に子供たちがマイケルに対するさらなる虚偽の申し立てに悩まされることを防ぎ、マイケルの貴重な遺産を守るため、20年にしぶしぶ被告らと合意に至りました」と文書には記されている。
この和解には、将来の訴訟を非公開で解決するための拘束力のある仲裁条項が含まれていた。しかし、カシオ氏と関係者が昨年、2億1300万ドルの追加支払いがなければ法的措置を取ると脅迫し、この合意に違反したとしている。
遺産管理団体は裁判所に対し、「和解に基づく権利を執行するため、その不当な主張のすべてを解決するよう強制する命令を求める」と申し立てている。












