ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)の12月の対戦相手に浮上したWBC同級1位アラン・ピカソの実力に、海外で疑問符をつけられている。

 サウジアラビア娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官は米専門誌「ザ・リング」のインタビューで、12月27日に同国で開催する「リヤド・シーズン」のメインイベントで井上とピカソを対戦させる構想を披露した。両選手は5月に対戦が計画されていたが、ピカソ陣営が合意寸前で回避。井上は〝代役〟のラモン・カルデナス(米国)と対戦し、TKO勝利を収めている。

 米専門メディア「BOXINGNEWS24」は「井上尚弥は衰えているのか? ラモン・カルデナスとの厳しい戦いの後、トゥルキ・アラルシクは12月27日にピカソ戦を計画」と題する記事を掲載。ピカソについて「井上がピカソを相手に防衛戦を行うことに、あまり関心は寄せられていない。ピカソは実績を100%誇張したファイターの一例であり、1位近くにランキングされるべきではない」「現実には、ピカソは才能の面では最下位レベルの挑戦者である」と酷評した。

 さらに同記事では「トゥルキの構想が実現するには〝モンスター〟井上が9月14日に東京で行われるWBA暫定王者のムロジョン・アフマダリエフとの次戦に勝つ必要がある」とした上で、次のように指摘する。

「カルデナス戦では、2ラウンドに激しく倒された。尚弥はカルデナスの強烈なパンチを何発も受け、もしラモンがロープに退いて休憩を取り続けなければ、KOされていたかもしれない。この試合は、井上に年齢が忍び寄り始めていることを示した。もしアフマダリエフが井上を早い段階で倒すことができれば、井上をKOし、王座を奪うチャンスは十分にある」

 かねて同メディアはモンスターに対して辛口な論調で知られるが、今回も辛らつな評価を下していた。