歌手の石川さゆりが17日、大阪市内で行われた「石川さゆりコンサート2025」(8月24日=大阪・フェスティバルホール)の取材会に出席した。

 大ヒット曲「津軽海峡・冬景色」で第19回日本レコード大賞歌唱賞を受賞。ほかにも「天城越え」「能登半島」など時代を超えて愛される名曲を世に送り出し、最近はアコースティックコンサートや、異ジャンルとのコラボなどを行うなど、常に進化し続けている。

 この日、石川はシックな茶色の絽の小紋柄の着物に茶色の更紗模様の帯、ポイントに黄色の帯揚げを効かせた装いで登場。

「暑いので夏の着物にしたんです。こうやってお目にかかってお話をしたり、テレビのワイドショーでコンサートのことをお話しするんで、歌を歌う時のような着物じゃないんです」と話した。

 コンサートでは「津軽海峡・冬景色」「天城越え」「能登半島」といった名曲をフルバンド編成による演奏で歌唱する。さらに昭和100年を意識し「もうひとつ違う昭和を届けてみたい」と、エンタメコーナーでバナナのたたき売りをするという。「みなさんが楽しむコンサートをやりたい」と意気込んだ。

 能登半島地震以降、たびたび被災地に足を運んでいる。地震発生から1年半がたつが、今も電気や水道もままならない被災者もいるという。

「1年半がたち『もうずいぶん復旧してるんじゃないの』って、自分の痛みじゃないから薄れている気がして。同級生が3人しかいないんだって言う子がいたので『みんなどこいっちゃったの』って聞いたら『お引っ越ししちゃった』って言うんです。学校もなくなっていっちゃってる」と現地の窮状を訴えた。7月にも3か所をまわる予定だという。

 今年3月には楽曲「弥栄(いやさか)ヤッサイ」をリリース。これは能登の「あばれ祭り」の群衆の掛け声が「イヤサカヤッサイ サカヤッサイ」だと説明した上で、この楽曲に盛り込んだ。石川は「夏の祭りに向けて、みんなで歌って声を出して、元気に発散しましょう」とアピールした。