ボクシング・ダブル世界戦(19日、東京・大田区総合体育館)の記者会見が17日、横浜市内で開かれ、出場選手が意気込みを示した。日本初のウエルター級世界王座奪取をかけてWBO同級王者ブライアン・ノーマン(24=米国)に挑戦する同級2位・佐々木尽(23=八王子中屋)は「普通に勝てる」と、番狂わせに自信を示した。

 海外大手ブックメーカーのオッズはノーマン勝利が1・25倍に対し佐々木は4倍と大差がついている。それでもノーマンの隣席に座った佐々木は「日本にベルトを置いていってくれてありがとう。ここで勝つのは僕なので。ノーマン選手がベルトに見えてしょうがない」と不敵になメッセージを送った。

 ノーマンは先日の公開練習では、真摯に取り組む姿勢で、見るものをうならせる俊敏でパワフルな動きを披露。だが、それを見た佐々木はSNS上で「勝てると思いました」などとつづっていた。その理由を「公開練習を見て厳しいなという声が多いですけど、めっちゃうれしくて、それが。勝った時はそっちの方が盛り上がる」と説明。「正直、勝率は半々ぐらいだと思っているんですけど、客観的に見たら8―2ぐらいで自分が勝つと思っています。普通に勝てるなと思っているので。勝った後の盛り上がりが楽しみですね」と胸を躍らせた。

 だが、これを聞いたノーマンは「80%、それだけかよ、という思いもある」と話しながらも、「自分との試合が大きなもので、それを乗り越えたいという思いを正直にさらけ出してしゃべってくれるというところをリスペクトしている」と余裕の対応。「こちらは100%臨戦態勢。試合というより、自分自身が日々やってきたことを出す機会だと思っている。このスポーツを愛しているのはもちろんだが、戦うことが好きなので、楽しんで戦いたい」と冷静に自信の言葉を口にした。

 両者は会見では友好的だったが、写真撮影では近くに制止する者がいなかったため、約25秒間ものにらみ合いを展開。興行のプロモーターである大橋ジムの大橋秀行会長が「俺が(止めに)行こうかと思った。お互い先に引けないもんね」と振り返るほどの緊張感を漂わせた。

 世界を驚かせる勝利を収めるか。