フジテレビを巡る動きが活発化している。BSフジは5月30日、亀山千広社長退任や「SMAP×SMAP」を立ち上げ、プロデューサーを務めた荒井昭博氏の専務昇進などの役員人事(6月20日付)の内定を発表したのだ。「踊る大捜査線」シリーズプロデューサーの亀山氏は来年公開の映画「踊る大捜査線 N.E.W.」に全力投球だが、荒井氏も同映画での元SMAPメンバー共演に動き出すとの情報をキャッチした。

 中居正広氏の女性トラブルに端を発した一連の問題で、フジは1980年代の躍進を支えた企業理念「楽しくなければテレビじゃない」からの脱却を掲げ、現在は改革の真っ最中だ。〝フジ黄金期を支えた人物〟が次々と退任する中、関連会社のBSフジの人事が局内で注目を集めている。

 BSフジは亀山社長が退任し、後任にフジ出身で現在は通販事業のDINOS CORPORATION会長の小川晋一氏が就任する役員人事を内定した。

「フジの清水賢治社長は、6月25日の株主総会を経て親会社フジ・メディア・ホールディングスの社長も兼務する予定ですが、以前から小川氏を信頼していることで知られる。そのため局内から『小川氏は将来的にフジ社長になるのでは?』といわれている」(フジ局員)

 さらに注目されるのは、デビュー直後の無名時代から積極的にSMAPを起用し、冠番組「SMAP×SMAP」(スマスマ)を立ち上げた荒井氏の常務取締役から専務取締役への昇進が内定したことだ。

「荒井さんはディレクターやプロデューサー時代から『SMAPは絶対にスターになる』『SMAPとなら心中する』などと言い切って、番組に起用した。スマスマ最終回で歴代制作スタッフの名前が流れましたが、最後を飾ったのは荒井さん。〝SMAP育ての親〟と言われる人物で、今後も出世街道を歩むのでは」(同)

 そして、そんな荒井氏が昇進したことで騒がしくなっているのは、社運をかけた来年公開の映画「踊る大捜査線 N.E.W.」を巡る動向だという。

「踊る大捜査線」シリーズといえば、フジの超ヒットコンテンツ。昨年公開され、12年ぶりの新作となった柳葉敏郎演じる室井慎次を主人公にした映画「室井慎次 敗れざる者」「室井慎次 生き続ける者」の2作を合わせた興行収入は35億円を超えた。それだけに織田裕二演じる青島俊作が主人公の「踊る大捜査線 N.E.W.」はフジを救う大ヒットが局内から期待されているという。

「BSフジ社長を退任する亀山さんは〝踊るシリーズ生みの親〟でもあり、今後は〝コンテンツアドバイザー〟に就任し、踊るプロジェクト成功に全力を注ぐ。そして、荒井さんもフジ再生のために援護射撃するとか。その一つが〝SMAP人脈〟を生かし、踊る新作で、ファン待望の木村拓哉と『新しい地図』の稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の〝元SMAP共演〟を実現させること」(同)

 残念ながらリーダー・中居氏は芸能界を引退したため構想外だが、稲垣が7月期のカンテレ・フジテレビ系ドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」に主演すれば、木村主演のフジ系ドラマ「教場」も来年映画化、さらには10月期にカンテレ制作で、草彅剛の主演ドラマが内定しており、ここにきてフジ系列で元SMAPメンバーのキャスティングが相次いでいる。

「踊るプロジェクト起用への布石と言われている」(同)

 木村と新しい地図の3人が共演すれば、フジの〝起爆剤〟になるのは間違いないが、果たして実現するのだろうか。