元タレント・中居正広氏の女性トラブルに端を発するフジテレビの問題で、当時のフジ専務だった関西テレビ(カンテレ)の大多亮社長が4日、同局で記者会見を開き、社長を辞任することを発表した。大多氏が社長に就任したのは昨年6月。その直後からフジのやり方をカンテレにも導入したため、社員は一様に嫌悪感を示していた。その象徴とも言えるのが「BIG MANY賞」なる社内表彰だったという――。
3月31日に公表されたフジの第三者委員会の調査報告書で大多氏は、被害者の女性Aが中居氏からの性暴力を受けたことを知る立場にありながら、当時の港浩一社長ら数人としか問題を共有しなかった。調査報告書では「性暴力に対する無理解と人権意識の低さが見て取れる」と断罪されていた。
この日の会見で大多氏は、「直前まで臨時取締役会が行われ、本日付で辞任する」と報告。被害に遭った女性に対しては「心情に寄り添うことができず、苦しめてしまったことは本当におわびしたいと思います」と謝罪した。
さらに大多氏は、6月の株主総会までは福井澄郎会長が社長を兼任することを明かした。またフジの取締役相談役を退任した日枝久氏はカンテレ取締役に留任するという。
中居氏と女性のトラブルが起きたのは2023年6月のこと。大多氏はその事実を知ったまま、昨年6月にカンテレの社長に就任した。
就任当時についてあるカンテレ社員は「今回浮き彫りになった『ハラスメントに寛容』とも言えるフジのやり方をカンテレにも導入したため、社員は総じて嫌悪感を持っていた」と明かす。
今回のフジの一連の騒動は、中居氏との飲み会に女子アナが駆り出されたことがトラブルにつながったが、飲み会の場に女子アナが呼ばれることはフジでは日常茶飯事だったと言われている。
「東京ラブストーリー」や「101回目のプロポーズ」などを手掛け、フジのトレンディードラマ全盛期を築いたことで知られる大多氏にとっても、飲み会に女子アナを呼ぶことは普通だった様子。同社員は「カンテレの社長に就任早々、若手の女子アナと食事に行ったそうです。さらに役員の食事会に女子アナをホステス代わりに出席させ、不満の声が上がったこともありました」と証言した。
フジでは港氏が社長の時代に「フジテレビ港賞」という社内表彰があったという話は有名だ。今年1月には写真週刊誌FLASHが、佐々木恭子アナが「第3回 フジテレビ港賞」を受賞したと報じたが、この副賞が「社長と一緒に食事」だったという。これがフジの社風なのだろうが、ネットでは「何だ、その気持ち悪い副賞は」という声も上がっていた。
大多氏もカンテレ社長就任時、いきなり港氏と全く同じような社内表彰を設置したという。別のカンテレ社員は「その賞の名前が『BIG MANY賞』だった。理由は『大多』という名前で、『大きい(=BIG)』と『多い(=MANY)』の英単語を合わせたもの。ようは自分の名前を冠した社長賞です。しかも副賞は『大多社長と一緒に食事』でした」。
要は「BIG MANY賞」は「フジテレビ港賞」と全く同じ社長賞というわけ。フジでは当然になっていた文化をカンテレにも持ち込んだということだろう。
就任から1年足らずで辞任に追い込まれた大多氏だが、フジの〝悪しき慣習〟を持ち込まれたカンテレ社員はホッと胸をなでおろしているに違いない。












