俳優・水谷豊(72)の人格者ぶりを、刑事ドラマ「相棒」シリーズ(テレビ朝日系)などで共演した名バイプレイヤーたちが4日、生バラエティー番組「ぽかぽか」(フジテレビ系)で明かした。

「ものすごいジェントルマンなんすよ。フレンドリーだしね。ゲストの方に対してもね」とは、組織犯罪対策部・角田課長役の相棒レギュラー、山西惇(あつし=62)。朝一番、現場に入ると、水谷はまずスタッフ全員の名前を呼んでグータッチするという。

「グータッチになったのも、握手、最初してはったんですけど、照明さんがいちいちグローブを外して握手するのがかわいそうやと、だから」とのこと。

 現場での水谷は、「ほぼ台本をこう見てるとこ、見たことない」そうで「空き時間とか、どのお菓子がおいしいとか、そういう話しかしてない」という。

 相棒では、水谷演じる特命係係長・右京さんの長ゼリフがおなじみ。「僕は長回しのシーンで最後に入っていって、ふた言三言喋るっていうのが多いから、豊さんがずっとよどみなくよどみなく話した時の緊張感といったら…」と山西は明かした。ただ、NGを出しても水谷は「オーケー」と意に介さないんだとか。

 水谷の「オーケー」に救われたのは、水谷主演の時代劇ドラマを3月に撮り終えたばかりの田山涼成(73)も同じ。水谷は臨機応変なんだそう。

「ホントに台本なんか持っておられないし、あともうホントになんか、主役の方は自分の筋があるからこう、と押す方が中にはいらっしゃるんですけど、あの方は1つも(自分を押し通さない)。監督に言われてもう、その通りスッと(演じる)…。(監督から演者への)ご相談があるようなないような分かんないのも、あの方はきちんとやられる」

 曜日レギュラーの真飛聖(まとぶ・せい=48)も、10年前まで3シーズン相棒レギュラーで、昨年の元旦スペシャルで久びさ出演した時のエピソードを明かした。

「たぶん9年ぶりだから緊張してたんですよね。それを和ませようと、ホントに(本番の)2秒前、1秒前ぐらいまで喋ってくれて。私がちょっと最後、どうしようと思って段取り終わった後にアタフタしてたら、『(セリフを)合わせる? 合わせる?』ってやってくれたりして…。なんかそういうのって緊張をほぐして下さるって、ホント神みたいな存在。大好きです」

 本番の1秒前まで話し掛けられたら余計緊張するんじゃないかとツッコまれ、真飛は「なんかでも、それは〝もう委ねよう〟って思うんですよコッチも」と弁解していた。

 相棒シリーズが始まる前の30年近く昔のことだが、タレントが大勢集うイベントに早めに訪れた水谷は、会場入り口で待機する報道陣につかつかと近寄り、「何か聞きたいことない?」などと気さくに自ら聞き回っていたことがある。人柄の良さは当時からだった。