ボクシングWBOアジアパシフィック・バンタム級王者の那須川天心(26=帝拳)の今後の世界挑戦について、専門家が意見を交わした。

 那須川は24日に東京・有明アリーナで、元WBO世界同級王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)との10回戦に臨む。現在同級の世界王座は日本人が独占しており、中谷潤人(M・T)がWBC、堤聖也(角海老宝石)がWBA、西田凌佑(六島)がIBF、武居由樹(大橋)がWBOのベルトを保持している。

 ユーチューブ「ボクサートリオch」に元WBOアジアパシフィック・フェザー級王者の阿部麗也(KG大和)とトレーナーの粟田祐之氏と元プロボクサーの安藤教祐氏が出演。〝神童〟と4人の日本人王者の対戦を仮定し、勝敗予想を行った。過去の動画でモロニー戦については、3人とも那須川の勝利と予想していた。

 まずは〝堤戦〟について、阿部は「堤選手が手数を出して前にいくけど、それが空転させられるイメージも湧く。技巧派の(元WBA王者の)井上拓真選手にも、堤選手の〝ワールド〟に持ち込んで勝ったわけだ。そうなると、那須川選手みたいな距離を取ってカウンターとスピードで、きれいなボクシングで倒し切ろうとすると〝堤ワールド〟にハマる予想もできる。これが結構難しいと思ってる」と好勝負になると読んだ。

 次に西田との勝負論について、安藤氏が「結構いい勝負になると思う。ポイント的に」と見解を示した。阿部は「西田選手が完封で負けるイメージが湧かない。あの距離感とかリーチの長さと、かといって〝ザ・アウトボクシング〟をするわけじゃなくて、好戦的な部分も持っている。西田選手は知名度以上に強いと思う」とIBF王者の実力を評価。その上で「堤選手(戦)はどっちかなと思うけど、西田選手には那須川選手が勝つと思う。だけど、大差判定みたいにはならないと思う。やっぱり那須川選手がうまいかな」と予想した。

 また、粟田氏は「僕は、中谷選手以外は那須川選手が勝つと思う。そのぐらい彼はポテンシャルも高いと思う」と神童を高く評価。その上で「武居選手と天心選手はスピードの違いから、(武居が)那須川選手に触れないんじゃないかな。だけど、それで言うと中谷選手とやった時には、那須川選手は中谷選手に触れないと思う。遠い距離でやって中谷選手が完封(勝利)というか、(那須川は)強いのを当てられちゃうと思う」とそれぞれ戦況を占った。

 阿部は以前の動画で、那須川VS武居は神童の判定勝利になると予想していた。武居は昨年5月にモロニーを破って、初の世界王座を戴冠。それを踏まえて「次のモロニー戦が、今までやってきたネーム(バリュー)もレベルも違ってくる。ここをどういう試合にするのか(那須川の)今後に響く注目の一戦だと思う」と語った。