防府競輪モーニング(FⅡ・日本トーター杯)が12日に最終日を迎える。なお、欠場者多数となりレースカットが発生、6R制で行われる(1R発走時刻は8時30分で変更なし)。
「僕、今節で引退するんです」。前検日に突然の告白をした服部正博(35=埼玉)が、最終日2Rを最後にユニホームを脱ぐ。「周りからは、せっかくなら地元でラストにすればいいと言われるけど、このご時世だし人が集まって密を生み出しても…」と、遠く山口の地を最後の場に選んだ。心臓に持病を抱えた満身創痍の状態でもあり「どんどん大きくなる子供の成長を、しっかりと見届けたい」という親心も、決断の背中を押した。
とはいえ、レースになれば話は別とばかりに一心不乱にペダルを踏み込んで奮闘。2日目も結果的には不発となったものの、何度も外を踏んでライバルを苦しめた。「仕掛けないと悔いは残るし、キツかったけど楽しかった。車は出たから、まだ捨てたもんじゃないな(笑い)。『もったいないね』と言われるぐらい、惜しまれながら辞められるのもいい」と汗をぬぐった。
「選手を15年やってきて、本当に周りの人に恵まれて幸せだった。ありがとうという言葉以外は思いつかないし、他の仕事に就いても、この縁は忘れない。フェンス越しでも応援に行くし、立場は変わってもずっと競輪を見続けていきたい」と万感の思いで挑む最終戦。「同期の林(巨人)さんが先に辞めちゃうとは思わなかった」と寂しそうな表情を浮かべていたが、ラストランで完全Vの離れ業をやってのけた同期に負けない奮闘で、有終の美を飾りたい。












