フジテレビ幹部が女性アナウンサーに接待をさせるのが常態化していたと一部で報じられ、波紋を呼んでいる。フジの女性アナの〝ブランド〟は今でも健在だが、局内からはアナ職採用試験の〝受験控え〟を危惧する声が噴出。実際に挑戦を考えている女子大学生たちのホンネは――。

 タレントの中居正広(52)の女性トラブルが波及する形で、フジ幹部が過去にタレントらとの食事会で女性アナに接待をさせてそれが常態化していたと16日、週刊文春で報じられた。フジの港浩一社長は翌17日、都内の同局で記者会見を開き、これについて「なかったと信じたい」と否定しきれず、衝撃が広がっている。

 フジの番組ではCMをACジャパンに差し替えるスポンサー企業が相次ぐなど、〝フジ離れ〟が加速している。局内からは、この動きが大学側に及ぶことを危惧する声が上がっている。大学生のアナ職採用試験の〝受験控え〟だ。フジ局員の話。

「(フジは)視聴率は低迷してキー局で下位争いをしているけど、大学生の売り手市場の中、近年でも就職の人気度、特にアナ職の人気度はキー局でもトップと言っていいと思います。女性アナ職の採用倍率は1000倍以上と聞くし、男性アナ職より圧倒的に難関です。ただ、港社長が(女性アナの接待常態化)疑惑を否定しきれなかった。(フジは)女性アナを大切にしないどころか、社外で接待までさせているのではといった疑念が世間に広まり、大学生がアナ職採用試験の受験を控えたり、他キー局を第一志望にするのを心配する声が局内で出ています」

 女性アナは局の顔だ。フジは2000年以降でいうと、高島彩(45)、中野美奈子(45)、加藤綾子(39)の各アナ(いずれも現フリー)らエースアナを次々と育ててきた。近年は井上清華アナ(29)がその座を担うが、局内では後継者不足を指摘されている。

 アナを志す女子大学生たちは、フジの一連の問題をどう受け止めるか。

 関西大3年生は「小学4年のころからアナを目指し始めましたが、今回の件でその気持ちに変化がありました」と告白。「(一連の問題をめぐる)SNSの情報が本当に正しいのか、フジには一刻も早く事実関係を明らかにしてほしい。相次ぐCM差し替えで放送局として存続できるか心配です」と打ち明ける。

 また、関西外国語大2年生は「フジがこの件を把握した時にすべてを公表する必要はないと思うけど、(港社長はじめ役員は)かなり前から知っていたのに中居さんの番組打ち切りや降板の判断など対応が遅いと思いました」と首をひねる。続けて「必死になって就活を乗り越えてアナになっても、このような騒動に巻き込まれてしまうのは少し怖いです」と不安を口にした。

 もっとも、早稲田大2年生は「フジって他キー局と違ってそういう(派手な)イメージ」とサラリ。「今回の問題で猛省して、私たちが採用試験を受験するころには女性アナの待遇改善が図られているのではと思います」と冷静な意見もある。

 他局も動いている。女性アナの接待疑惑について、NHKの稲葉延雄会長は22日、定例記者会見で「通報制度が確立しており、NHKではその種のお話は一切ないと認識している」と回答。テレビ朝日も「食事会などでの不適切な行為の報告はなかった」と説明した。TBS、日本テレビ、テレビ東京は局内調査を行うとしている。