ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)が「世界最強」に返り咲くのは厳しい見通しだ。
井上はボクシング界で最も権威ある専門誌「リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP、階級差のない最強ランキング)で、世界ヘビー級3団体統一王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)に次いで現在2位にランクインしている。再びトップの座に君臨する日が待望されているが、簡単なことではないようだ。
海外メディア「Sporting News」は21日の世界ヘビー級3団体統一戦(サウジアラビア)でタイソン・フューリー(英国)に勝利した王者ウシクについて「成し遂げてきた一連の奇跡的な記録はパウンド・フォー・パウンドの偉大さの典型だ」。クルーザー級が適正階級とされるウシクの偉業をたたえるとともに「ウシクをその座から引きずり下ろすのは誰にとっても非常に困難になるだろう」と指摘した。
その上で、同メディアは「2位の井上が再びポールポジションを獲得するには(WBC世界バンタム級王者でPFP9位の)中谷潤人(M・T)を打ち負かすか、(バンタム、スーパーバンタムに続く)第3階級で4団体を統一する必要があるだろう」。また、PFP3位で史上初の2階級4団体制覇王者テレンス・クロフォード(米国)についても「(ミドル級王者で世界4階級制覇王者)サウル・アルバレス(メキシコ)に勝つ以外に返り咲く道はない」と伝えていた。
井上は来年1月24日にIBF&WBOスーパーバンタム級1位サム・グッドマン(オーストラリア)との対戦(有明アリーナ)を控えているが、力量差が明らかなため、この試合に勝利してもPFP1位になることはない。すでにモンスターは中谷との決戦と、フェザー級転向を示唆しているが、すぐには実現しそうにない。再び「世界最強」になるのはもう少し先の話になりそうだ。












