【refio+霜月はるか「透明シェルター」】

 2004年に第1期が放送された「ローゼンメイデン」は、アンティークドールたちのバトルを描いたゴシックファンタジー。以前、麻生太郎氏が原作のコミックを読んだというエピソードがネットで拡散し、麻生氏に「ローゼン閣下」というニックネームが付いたことを記憶している方も多いだろう。

 その「ローゼンメイデン」第1期エンディングテーマが「透明シェルター」。“refio+霜月はるか”は、キーボードのmyuとボーカルの霜月はるかによる2人組ユニット。この曲のリリース後に“kukui”というユニット名に変更して活動を続けたが、「透明シェルター」は同ユニットの事実上のファーストシングルということになる。

 本コラムでは基本的に1995年から2020年までの四半世紀に発表されたアニソンを取り上げているが、「透明シェルター」も気が付けばリリースからもう20年もたっている。それなのに、これっぽっちも古びたイメージがない、いやそれどころか現在のヒットチャートの中にこの曲を置いてもむしろ新しさすら感じさせてくれそうなのだ。

 サウンドはmyuが作るエレクトロニカ系の響きに乗せて、霜月はるかの透明感あふれる愛らしい歌声が紡がれる。アコースティックな癒やし感と電子的な近未来感、2000年代前半に英国を中心に注目を集めた「フォークトロニカ」の影響もいくらか受けているかもしれない。

「ローゼンメイデン」ではアニメ第2期のED曲「光の螺旋律」もkukui名義で担当しているが、こちらもさらに心和む名曲なので、併せて必聴。