ボートレース戸田のSG「第59回ボートレースクラシック」(優勝賞金4000万円)は20日、12Rで優勝戦が行われた。レースは1号艇の吉川元浩がトップスタートからイン先マイに出たが1M出口で転覆。2コースから差した毒島誠(40=群馬)が力強くバック水面に躍り出ると独走態勢を築き先頭でゴール。SG8回目の優勝を「クラシック」初制覇で飾った。
最終日の戸田は陽光が降り注ぐ〝春うらら〟の陽気でスタートした。しかし、芝居の舞台セットが変わるように5Rから曇り、11Rからは雨に見舞われた。11Rは向かい風5メートル、波高4センチだった水面が優勝戦では追い風10メートル、波高10センチに急変だ。インからコンマ05のスタートを決めた吉川だったが、1Mはぎこちないターンになった挙句に転覆。ただ、転覆がなかったとしても毒島の勝利は揺るがなかったと思える完璧なターン(差し)だった。
「勝ち切ったというより、恵まれた節だったのかな。向かい風だったらダメでしたね。機力も優勝戦に入ると劣勢だったので、勝つなら追い風ビュンビュンじゃないと、と思っていました」
3年4か月ぶりのSG優勝にも毒島らしい謙虚な姿勢は変わらない。確かに「風は大好物」と言うように桐生名物〝赤城おろし〟で鍛えられた毒島にとって強い追い風は慣れっこだが、大舞台で研ぎ澄まされた快ハンドルを叩き込める選手はざらにはいない。
「(スタートして)両サイドは見えていたけど、むしろいい展開になるなと。事故艇付近では何があるか分からないので(道中は)ゴールするまでむちゃくちゃ集中して走っていました」。コンマ05のスタートを決めた1、3コースに対してスリットでヘコむ隊形になっても慌てず騒がず。メンタルの強さもSG制覇に一役買ったといっていいだろう。
「変えなきゃいけない部分と、しっかり芯を持つ部分」を吟味して結果につなげた関東のエースは12月の「グランプリ」まで、この先何度も〝シン毒島〟を見せてくれるはずだ。












