元卓球女子日本代表で五輪2大会連続メダリストの福原愛さん(35)が、15日に都内の外国特派員協会で会見を開き、長男を連れ去ったとして元夫の江宏傑氏(35)と争っていた問題で和解したことを発表した。福原さんが刑事告訴される事態を受けて和解を申し入れ、長男は江さんに引き渡されることで決着。〝完敗〟となった福原さんだが、仕事面の見通しは明るいという。
今回の騒動は、2022年夏に福原さんが夏休みを利用して江氏のもとにいた長男を日本に連れて帰り、そのまま連絡を絶ったことが発端。江氏は昨年7月に会見を開いて福原さんを告発。大渕愛子弁護士とともに経緯を説明し、その時点で裁判所から出ていた引き渡し命令に応じない場合は未成年者誘拐罪で告訴すると強硬姿勢を見せた。福原さん側も反論し、騒動が泥沼化していた。
この日、騒動後初めて公の場に出てきた福原さんは会見の冒頭で謝罪。「ご心配やご迷惑をおかけして大変申し訳なく思っています。江さんと和解しましたので、この場を借りて、みなさまにご報告させていただきます」と和解を発表した。質問は受け付けず、会見開始からわずか4分ほどで退席した。
その後、江氏側の大渕愛子弁護士が経緯を説明。引き渡しを巡って最高裁まで争われ、その後に江氏が福原さんを警視庁に刑事告訴したことなどを明らかにした。そして、福原さんからの申し入れで和解を協議して合意。長男は江氏に引き渡されて出国し、共同親権は維持したまま監護権は江氏が持つことが確認された。今後は福原さんとの面会時間も設けられる。
刑事告訴を受けて福原さんの代理人を務めた酒井奈緒弁護士は「裁判所から命じられても(長男を)返さなかったことは不適切と言わざるを得ない」「今回、私たちは率直に『態度を改めないとダメだ』と説明をした」などと福原さんをたしなめたことを明かした。
江氏の要求がほぼ認められる形で決着し、〝完敗〟となった福原さん。それでも再出発は多くの後押しを受けそうだ。
大手広告代理店関係者は「訴訟が終了したことで各企業も使いやすくなる。パリ五輪などテレビ局からのオファーもあるだろう」と指摘。日本でも改めて福原さんへの注目度の高さが浮き彫りになったが、それにも増して追い風となるのが中国市場だ。
「中国では最近SNSなどで積極的に発信し、再び人気を獲得している。いろいろな業界から引っ張りだこだし、例えばパリ五輪なら中国のテレビ局でキャスターをしたり、中国代表に関連する仕事もあるかもしれない。おそらく日本よりも条件のいい話になるのでは」と予測した。
福原さんの今後について酒井弁護士は「五輪については直接本人から聞いていないが、どういう活動をするかについては『少しゆっくり考えていきたい』と申しておりました」と語った。
卓球界のスーパースターがどのような再出発を果たすのか注目だ。












