【ニュースシネマパラダイス】

 どうも! 有村昆です。お笑いコンビ「オードリー」が18日に「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」を開催しました。ニッポン放送の同名ラジオ番組のイベントで、ドームに5万3000人を動員。ライブビューイング、オンライン配信と合わせて約16万人のファンを熱狂させたことが話題となりましたね。実は私もドームで見ましたが、すごい盛り上がりで。ラジオ業界で長く仕事していますけど、この規模の動員があったことは本当に快挙だと思います。

 そこで今回は、ネットフリックスで配信中のドキュメンタリー作品「セイント・オブ・セカンドチャンス:ベック家の流儀」を紹介します。

 主人公のマイク・ベックはマスコットキャラクターの考案やグッズ販売など、米大リーグで観客動員の促進を図ったことで有名な球団オーナー、ビル・ベックの息子。マイクも父ビルの革新的なアイデアを引き継ぎ、経営に携わっていましたが、ある日球場で企画したイベントでお客さんが詰めかけて暴徒化。野球界から永久追放を受けてしまうんですね。そんな大失敗を犯したマイクが、今度は独立リーグのどこぞの知らない小さなチームのオーナーを任され、再度はい上がっていくという物語です。

 このベック親子の施策ですごかったのが、野球外収入に目を付けたというところです。ここがまさに今回のニュースにぴったりなんですよね。野球場である東京ドーム自体もそうですが、ニッポン放送にとっても、オードリーさんのイベントは本業ではないですよね。近年、ラジオがオールドメディアとして厳しい立場にあるなかで、このようにラジオ以外でも果敢に勝負をする。そしてそれが16万人を沸かせる大成功を収めました。困難な状況でもアイデア次第でいくらでも乗り越えることができるんだよという映画のテーマと通じる熱いものを感じますよね。

 さらに、マイクが独立チームで採用した人物もメジャー追放者や障がい者など何らかのハンディキャップを抱えた人たち。追放された自分が再起を図ると同時に、社会的弱者に手を差し伸べてみんなで頑張っていこうというセカンドチャンス物語でもあるわけです。

 企業であれ、個人であれ、厳しい状況であっても諦めなければ必ずチャンスが巡ってくるよということを教えてくれる作品です。ぜひご覧ください。