弁護士の三輪記子氏が16日、ABCテレビ「news おかえり」に出演。法務省が受刑者の呼び捨てを4月から全面的に廃止し、原則として「さん」付けで呼ぶことを発表したニュースを解説した。

 この決定の背景にあるのが2022年に発覚した名古屋刑務所で刑務官による受刑者への暴行、暴言問題。第三者委員会によると名古屋刑務所では受刑者を「懲役」「やつら」と呼ぶことが横行し「人権意識が希薄」と指摘された。今後は受刑者にも刑務官を「先生」ではなく「職員さん」「担当さん」と呼ぶように求めるという。

 三輪氏はこのニュースついて「受刑者っていうのは罪を償うために刑務所にいるわけですけど、刑務所にいるっていうことがすごく人権侵害なわけです。でもそれは一定の悪いことをしたことで人権侵害をされている、それは法律で決まっているわけです」とした上で「だけど、人権がなくなるわけではないんですよ」とキッパリ。

 続けて「それはその法律に応じて比例して人権侵害が認められているわけで、尊厳はゼロにはならないんです。それは絶対に間違えてはいけない。どんなに悪いことをした人でも尊厳がゼロになるっていうことはないんです」と訴えた。

 三輪氏は、尊厳がゼロになるかのような誤解から暴行事件などが起こされていると指摘し「こういう人を人としてちゃんと扱う、さん付けするっていうところから変えていくっていうことはとってもいいことだと思います」と評価していた。