寄席紙切りの第一人者・林家正楽さんが21日に亡くなっていたことが26日、分かった。76歳。落語協会が発表した。
正楽さんは、本社制定の東京スポーツ映画大賞と同時開催「第14回ビートたけしのエンターテインメント賞」で特別芸能賞を受賞。2014年2月に行われた授賞式に出席してもらったことがある。
ただ授賞式への出席をオファーしようにも、どこに連絡していいのかよく分からない。そこで正楽さんが毎日のように出演している寄席に出向き、直接出席をお願いすることにした。
正楽さんの出番を調べると、東京・上野の寄席「鈴本」に出演していることが分かった。出演時間を調べて鈴本に到着。受付の女性に「東京スポーツの者なんですが、実は…」と、正楽さんとの面会をお願いした。
とはいえ、女性の最初の反応は「はぁ?」と戸惑っていた。確かに出演者に突然、面会を求めるなんて不審人物に見えても仕方がない。そこで名刺や社員証を見せて「怪しい者ではない」と必死に説明し、何とか正楽さんに会わせてもらった。
実際に会うと正楽さんは紳士そのもの。「賞をくれるんですか? ホントですか? ありがとうございます」。かなり年下の記者に対しても敬語で話し、深々と頭を下げていた。
授賞式では見事な紙切りを披露し、あっと言う間に相合い傘の男女2人を作ってみせた。それでもあくまで謙虚な正楽さんは「最近はピカチュウを頼まれることもあったりしてねえ…。50年近くやっているけど、日々是勉強です」と話していた。












