〝神童〟への注文とは? OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級6位の那須川天心(25=帝拳)は、23日のボクシング転向3戦目(エディオンアリーナ大阪)でWBAとWBOの世界バンタム級14位のルイス・ロブレス(25=メキシコ)に勝利。この一戦をボクシング界きっての論客・元日本スーパーライト級王者の細川バレンタイン氏(42)が分析した。
ロブレスにほぼ何もさせないまま3ラウンド(R)を終えると、4R開始のゴングが鳴らされても相手は立ち上がらず、TKO勝ちが告げられた。一夜明け会見で神童は「成果を出し切る前に終わっちゃったっていうのはあるんですけど、3R通じて変わっているところを見せられたと思います」と満足げな表情を浮かべた。
公式ユーチューブチャンネル「前向き教室」で発信を行っている細川氏は、動きに無駄がなくなったことを挙げ「今までパンチを全部動いて避けていたんです。キックの時は多分、そこから蹴りを当てて倒したんだと思います。でも手と手になってしまうと当たらない。そこでパンチを見定めてパリングやガードも使い、強いパンチを打ち返していました」と指摘した。
さらにナックルが当たった瞬間に腕を引く従来の打ち方から、さらに押し込むように変わっていたという。「見ていてスピードが遅くなったと感じたかもしれません。でも実際、パンチが届く時間は変わっていないんです。ボクシング的によりよいパンチです」
一方で注文も忘れない。3R終盤に左ボディーを放った後、ノーガードで相手のいない方に大きく踏み出すようなしぐさを見せたことに、細川氏は「あそこのパフォーマンスはいらない。がむしゃらにいくところです。結果的に倒れなくても、ロープに詰めてラッシュにいけば、その後もっと効果的な攻めができるから」と断じた。その後、消化不良の結末になっただけに「仮にあそこでいっていればみんな『コイツ(ロブレス)勝てないと思ったんだな』って納得したはず。そこが煮え切らない」と首を振った。
また今回の対戦相手に関しても「あの階級では日本ランキング上位の選手の方が強いと思っています。そろそろ強さの指標が分かりやすいマッチメークが必要なんじゃないか」。ただ那須川自身も試合後「日本人、たくさんバンタム級に強い選手いると思うんですけど…」と語っており、細川氏は「そういう気があると思うので、楽しみにしています」と今後のマッチメークに期待を寄せた。












