ボクシングのOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級6位の〝神童〟こと那須川天心(25=帝拳)が10日に帝拳ジムで公開練習を行い〝KOする詐欺〟の返上を宣言した。

 ボクシング3戦目で初めての世界ランカーとなるルイス・ロブレス(メキシコ)との対戦に向け、シャドーボクシング5ラウンド(R)にスパーリング4R、ミット打ち2Rにサンドバッグ打ちを披露。スパーリングではカルロス・ノベルト・ロペスとヘスス・ラミレス・ルビオと2人のメキシコ人選手を相手に2Rずつグローブを合わせると、圧力をかけながら前に出てロープ際に追い込みラッシュを仕掛けるなど攻め込み順調な仕上がりを見せた。

 那須川は「ボクシングの環境にも慣れてきたし、自分のスタイルが1戦目、2戦目に比べてさらに型がハマってきたというか。レベルもアップしていますし、やるべきことも段々と見えてきた」と手応えを口にする。

 対戦相手のロブレスについて映像を見た印象を「ガンガン前に来ます。〝頑張るタイプ〟というか。相打ち覚悟、被弾しても前に出てくる感覚があります」と警戒だ。それでも「面白いものを見せられれば。今回の試合はみなさんの見たことのないものをお見せできるかと」と不敵な笑み。そして「〝KOする詐欺〟はやめようかと思います」と、ボクシング転向後果たせていないKO勝利に意欲を見せた。

 さらに「KOしたいですよ。だって、KOした方が楽じゃないですか」と心境を吐露。KOできなかった2戦を「したいけどやり方が分かっていなかったというか」と振り返る。そして「前回までできなかった距離の詰め方とか(KOするための)パーツを集めているので。まだまだ完ぺきではないですけど、そのパーツがそろってきているんじゃないかというのはある。リスクを取るようにしました。今までいけなかったところに飛び込んでいける感覚がめちゃくちゃあります」と自ら攻め込み拳を打ち込む感覚をつかみつつあると明かした。

 ここまで距離をコントロールして相手を完封し判定勝利してきたが「あのスタイルのままでいいって言う人もいると思いますけど、ボクシングを始めて1年で完成させたくないんで」とさらなる進化を誓う。「勝つ確率をあげるよりも自分の可能性をあげるためにやっていきたいです」としたが、3戦目で衝撃の姿を見せることはできるか。