◇寺田千恵(54)岡山支部65期

 ボートレース多摩川のプレミアムGⅠ「第12回クイーンズクライマックス」(QC)が28日から31日の4日間にわたって開催される。11か月間の賞金レースを勝ち抜いた21人の女子トップレーサーが白熱バトルを繰り広げる。ビッグレース恒例のカウントダウンコラムは「舞い踊る女神」と題して真冬の多摩川水面で華麗に躍動する女子レーサーの横顔に迫る。第1回は唯一、12年連続12回目の出場となる寺田千恵が登場。大会にかける思い、世代交代への胸の内を明かした。

 2012年の第1回から今年の第12回まで12年連続12回出場の〝皆勤賞〟は寺田以外、誰もいない。「連続出場はたまたま運が良かっただけです。今年はギリギリだったけど出ることができたので、とりあえずの目標は達成した感じですね」と安堵の表情を見せる。

 QCでの最高順位は2013年(大村)の準V。最終目標はもちろんティアラ戴冠だ。「もちろん優勝は目標にしています。ただ何年も走っているから分かるんですけど、QCは運がついてこないとダメですね。勝ちに行って勝てるレースではないんですよ。もちろん勝ちには行きますけど、戦い方もいつもと全然違ってくるんで。何年たってもそこは変わらないですね」

 4日間の短期決戦でエンジン抽選に加えてトライアル2戦目、3戦目の枠番も抽選。「運」という要素が大きな意味を持っている大会だ。出場回数を重ねているからこそ、その戦いの難しさを痛感している。

 今年は8優出2V。今年初Vを決めた2節前の若松では男女混合戦(ミッドナイト)で12走7勝2着3本3着1本と快走、そして前節の尼崎ヴィーナスシリーズでも10走8勝2着1本で2節連続V。抜群のリズムでQCに乗り込んでくる。「今年の序盤は準優に乗れても飛んだりして、調子はイマイチでした。直近2節はエンジンが良かったですね。リズムは急に良くなった感じ。トータルで見たらいつもと同じくらいかな」と自身の状態を冷静に分析する。

 昨年、女子初のSG制覇を達成した遠藤エミ、同じ岡山支部のエース守屋美穂などが女子ボートレースを引っ張る。「今の若い子はめっちゃ頑張ってると思いますよ。そうじゃないと業界も盛り上がらないし当然ですよね。若手に対しては頑張れって思いますし、活躍しているのはうれしい気持ちの方が強い」とエールを送る。その一方で「〝早く抜いてくれ〟って思うんですよ。成長してるけどまだ遅い。もっと勢いよく来てくれなきゃって思っています」とゲキを飛ばす。

 もちろん負けるつもりはない。「年齢によるハンデも出てくるけど、経験値も含めてできることをコツコツとやっていくだけです。QCも出るからには運も味方にして優勝できるように頑張ります」。初Vへ向けて静かに闘志を燃やしている。