ボートレース住之江のSG「第38回グランプリ」(優勝賞金1億1000万円)は24日、12Rで優勝戦が行われた。レースは5対1と予想外の進入になったが、インから力強く先マイした石野貴之(41=大阪)が独走に持ち込みV。通算68回目の優勝はSG11回目、グランプリは2回目の制覇となった。

 オールスローとなったスタート展示同様、2号艇の平本真之がピット離れで遅れて回り込む。これでは面白くないと思った茅原悠紀は回り直しを選択。6コースから単騎勝負に出た。

 進入は5対1。スロー勢では3コースの磯部誠がインの石野より深くなる異様な隊形だ。スリットは中ヘコミ。5コースから平本がのぞくが、勢いがある茅原に抵抗するのに精いっぱいで仕掛けられない。その間にコンマ12のトップスタートを決めた石野はインからグイグイ行き足を伸ばす。2コースから差した峰竜太をあざ笑うかのように力強く1Mを先マイすると、その瞬間〝勝負あり!〟。

 最初のグランプリ制覇(2019年)は低調機を引いてしまい、整備に終われる毎日。最終的に快速に立て直したが「無我夢中での優勝」だったと振り返る。

 対照的に今回は5月に乗り、節一に仕上げた88号機を再び引き当てた。引いた瞬間に「よっしゃ~」とガッツポーズを出すと、勝手知ったる相棒と名コンビを結成。3、1、1着の圧倒的な成績で優勝戦1号艇を勝ち取った。中でも、トライアル2nd3回戦のカドまくり一撃は、自分自身もファンにも、グランプリ制覇を確信させる痛烈な圧勝劇だった。

 表彰式で「今回は負ける要素がなかった」と胸を張ったように、初手からシリーズを支配したわけだが、今回はメンタル面も充実。いつも以上に「普段通りに」住之江入りし「怖いものはない。怖いのはオバケぐらい」とライバルたちをのんでかかった。

 勝つべくして勝ち「自分が今年の顔だと思っています!」と言い放った石野。来年は何個のタイトルを獲得するのだろう。