元テレビ朝日社員の玉川徹氏が12日、「モーニングショー」(テレビ朝日系)に出演。自民党安倍派で政治資金パーティー収入の裏金キックバックが横行していたとされる問題で、キックバックの額によって起訴か不起訴か決める検察に対して不満をぶつけた。

 自民党5派閥の政治資金パーティー収入をめぐる政治資金収支報告書への不記載問題は、安倍派の裏金キックバック問題へと発展。「安倍派5人衆」の松野博一官房長官、西村康稔経産相、萩生田光一政調会長、高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長を含む多くの所属議員に疑惑がかけられて、東京地検特捜部は全国から応援検事を集めて50人規模での捜査を行っている。

 一方で、一部では検察側は裏金のキックバックを政治資金収支報告書に不記載した額によって、起訴か不起訴に振り分けるとも言われており、この判断に疑問を抱いている国民は多い。

 これについて玉川氏は「我々からすると、1000万円を超えてたら立件するけど、800万円、900万円なら立件しないというのは釈然としない」と指摘。さらに「検察側が勝手に判断して起訴するしないを決めちゃってる。検察が裁判官の一部を兼ねてるわけじゃないのに、何で全員やらないんですかね?」と疑問を呈した。

 国民の声を代弁する玉川氏の疑問に、元大阪地検検事で弁護士の亀井正貴氏は「起訴する基準の悪質性で第一に来るのは金額。おそらくミスも含めて大きい金額と小さい金額が相当数あると思いますから、そのなかで起訴すべき悪質なものだけを取り上げる。あまりやりすぎるとものすごい数になると思いますから、それもあると思いますね」とコメントした。

 元検察官としての回答に、元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏は「ものすごい数になっちゃうのが問題ですよね」とツッコミ。玉川氏も「ものすごい数になるんだったら、ものすごい数の悪い人がいたってことなんだから、それを検察も起訴すればいいと思うんですけどね。我々の感覚からすると、何百万でも十分悪いと思う」と、国民と検察の感覚の乖離を指摘した。