〝変身〟の理由とは? 大相撲九州場所2日目(13日、福岡国際センター)、大関貴景勝(27=常盤山)が大関経験者の幕内正代(32=時津風)を引き落として初日から2連勝。綱取りの条件となる好成績での連覇へ向けて、上々の滑り出しを見せた。取組後は「いつも通り。また明日の相撲に集中するだけ」と表情を引き締めた。
9月の秋場所では4度目の賜杯を抱いた一方で、優勝決定戦で見せた注文相撲が物議を醸した。格下の幕内熱海富士(21=伊勢ヶ浜)に対する変化に加えて、立ち合いで土俵にほとんど手をつかない〝エア手つき〟が批判の対象となったのだ。その貴景勝が、今場所は土俵にしっかり両手を下ろしてから立つ姿を見せている。
審判部副部長の粂川親方(元小結琴稲妻)によると、審判部長の佐渡ヶ嶽親方(元関脇琴ノ若)が、同じ審判部の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)に「巡業の取組でも稽古場でも、貴景勝がちゃんと手をつくように付きっ切りでうるさく言ってくれ」と依頼。秋巡業中は元横綱が大関にマンツーマン指導を施していたという。
粂川親方も「先場所の最後(決定戦)は、手つきが全然悪かったから。本人も自覚して、ちゃんとやっている。いいことですね」と合格点。「そっちのほうが下から角度がついて、いい立ち合いになる」と相撲を取る上での利点も指摘した。
貴景勝が今場所で横綱昇進を果たすためには、ハイレベルな成績だけでなく相撲内容も問われる。小細工なしの〝横綱相撲〟で悲願を達成することができるか。












