大阪公演が29日まで開催されていた舞台「日劇前で逢いましょう~昭和みたいな恋をしよう~」(COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール)の中で発せられたセリフが物議を醸している。

 同舞台は、昭和時代に東京・有楽町にあった日本劇場、通称〝日劇〟を取り巻くスターと、現代からタイムスリップした若者の交流を描く。アイドル志望の青年役として、ジュニア(旧ジャニーズJr.)内ユニット「少年忍者」の北川拓実(19)、鈴木悠仁(19)が出演している。

 昭和の時代を象徴する劇場だった日劇では、かつて「ウエスタン・カーニバル」というイベントが開催されていた。初代ジャニーズも初舞台を踏んだほか、フォーリーブスが登場するなど当時人気を集めていた。

 ジャニーズと言えば、故ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、事務所の社名が「SMILE―UP.」に変更されたほか、関連会社やグループ名からも「ジャニーズ」に関連するワードが順次取り払われている。東山紀之社長が2日の会見で「すべてジャニーズと付くものはなくなります」と明言した通りだ。

 ところが、同舞台でジュニアらは旧ジャニーズの歴代アイドルのダンスなどを披露。さらにセリフで「初代ジャニーズ!」と言い放つ場面まであったという。

 芸能プロ関係者は「舞台の主催、企画は旧ジャニーズ事務所ではないので、演出を強制的に変更することはしなかったと聞きました。物語的にも日劇のアイドルといえば初代ジャニーズやフォーリーブスなので避けることができなかったとか。脚本の書き換えが間に合わなかったようです」と明かす。

 ジャニー氏の功績を描いた舞台として「ジャニーズ伝説」があるが、ネット上では「日劇前で――」が「まるでジャニーズ伝説のようだった」と投稿する人もいるほどだ。ちなみに「ジャニーズ伝説」は2013年の初演から「A.B.C―Z」が主演を務めていたが、性加害問題を受けて消滅したと一部で報じられている。

「『日劇前で――』にはジュニアも出ているし、このタイミングで上演すべき舞台ではなかった。テレビで〝放送禁止用語〟となった『ジャニーズ』というセリフに困惑している人もいる」とテレビ局関係者。

 11月2日からは東京・サンシャイン劇場で、東京公演が始まる。