◇渡辺優美(31)福岡支部105期
ボートレース蒲郡のSG「第70回ボートレースダービー」が25日に開幕する。最も伝統と権威があるビッグレースに52人の強豪が集結し、ハイレベルな戦いを繰り広げる。今回は9人のレーサーが夢舞台に初めて足を踏み入れる。カウントダウンコラム「強くあり続ける」第2回はSG2回目、ダービーは初挑戦となる渡辺優美が意気込みを明かした。
ツキも味方につけて至高の舞台にたどりついた。選出順位が発表された8月1日時点で予備1位。ボーダーの52位で滑り込んだ中田竜太の選考勝率は7・20で渡辺は7・19。わずか0・01の差だった。しかし、すでにダービー出場権を持っていた馬場貴也がSGメモリアルで優勝したことで渡辺の繰り上がり出場が決まった。「メモリアルの優勝戦で桑原悠さんの差しが入っていたらダメだった。馬場さんに感謝です」と笑顔で話す。
福岡の正月シリーズで地元強豪を打ち破り女子で史上2人目となる博多3大特選制覇を果たした。今年9優出2V。「正直言って自分の中では何もなかったって感じです。ダービー勝率は2、3年前から意識していて今年は〝余裕でいける〟くらいに思っていたけど全然だった。実力のなさを思い知らされました」。ここまでの戦いを振り返ると厳しい言葉が続く。
獲得賞金は3300万円を突破。女子賞金ランク4位で年末の多摩川PGⅠクイーンズクライマックス(QC)出場も当確水準にある。それでも渡辺自身は全く納得していない。「QCに出ることが目標ではないので…。SG、GⅠで活躍できる選手になりたい。今はそこへ向けて経験を積んで実力をつける段階だと思っています」と言い切る。最終目標は〝女子トップ〟ではない。ボートレーサーになった以上、最高峰の舞台で互角に戦うこと、そして頂点に立つこと。だからこそ自己評価も厳しくなる。
前節、福岡GⅠ70周年記念に出場。「初めて周年記念を走って実感しました。もう全然違う。すべてにおいてレベルアップが必要です。中でもターンとスタートは強く意識しています。旋回についてはスピードをもって回ること。そしてSの質を良くすることです」。初体験の舞台で〝差〟を痛感したことが未来へ向けての糧になる。
SGは5月の芦屋オールスターに続いて2回目の参戦となる。「オールスターで初めてSGに出て、ずっとこの舞台で走り続けたいと思った。勝率上位選手が出てくるダービーはオールスターと全然違うと聞いています。そこは本当に楽しみ。もちろんオールスターでできなかった水神祭を達成します!」。強くなりたい。この向上心を胸に大一番に臨む。












