老兵は死なず。〝バカサバイバー〟こと青木真也(40)が、主戦場とするシンガポールの格闘技イベント「ONEチャンピオンシップ」から退くことを決断した。7日のルンピニースタジアム大会でONEフライ級サブミッション・グラップリング世界王者のマイキー・ムスメシ(27=米国)に敗北。帰国後の取材でラスト2戦でONEでの戦いに〝幕引き〟する意向を明かした。
ムスメシと自らの土俵である総合格闘技(MMA)ではなく「無差別級サブミッション・グラップリング」で対戦し1ラウンド3分5秒、アオキロックで無念のタップアウト負け。自ら考案し、その名を冠したポジションから足首を決められ「歯が立たなかった。こちらにお付き合いしてくれなかったな。容赦なかったよ」と声をしゃがれさせた。
それでも「結果論だけど、それなりに話題になって良かったよ。ムスメシの腹痛は武藤敬司でのヒザ痛だったってことだ。ムスメシの〝ムタ〟の部分を引き出すことができた」と戦前の食中毒騒動も含め、対戦相手の個性を引き出した「仕事のデキ」に満足げ。だが「俺ももう、世界のトップレベルの相手と正面から組むのがしんどくなっているのは事実だ。近い将来、ここを去らないといけないと思ったよ」と、世界トップレベルの実力者が集まるONEからの撤退を表明した。
若い世代の台頭で競技レベルが大幅に向上している同団体内において、不惑を迎えた自身が戦い抜けなくなった。これを認めて「次にトップ選手とMMAをやって、最後に(エドゥアルド)フォラヤンと…っていうのが一番いいと思う」と言及。3戦で2勝1敗と勝ち越している戦友かつライバルとのラストマッチを熱望した。
一方、痛みで顔をゆがめるほど決められた足首の状態を問われると「痛いことにしてるよ。練習? 復帰してない。さっきしたけど」と曇ったメガネを拭きつつ、けむに巻く。
その状態で21日には全日本プロレスの後楽園ホール大会に初参戦し、勢いに乗る田村男児と一騎打ち。「足も痛いし、金もないし、人望もない俺が勝てるわけがないだろ! だから試合会場をふんだんに使って、攻防せずドローを狙う!」と宣言。最後に「試合後にカシンから『藤田さんは9年間で8連敗、私は4連敗中です』って連絡があったんだ。でも、奥田啓介さんをカウントしないのは失礼なんじゃないか?」と意味不明なことを口走ると、自転車で走り去った。












