有終の美を飾った。大相撲秋場所千秋楽(24日、東京・両国国技館)、大関経験者の幕内朝乃山(29=高砂)が幕内熱海富士(21=伊勢ヶ浜)を力強く寄り切って9勝目(6敗)。勝てば優勝が決まる相手を退け、元大関の貫禄を示した。
今場所最後の一番を終えた朝乃山は「千秋楽ですし、思い切っていきました。立ち合いから圧力をかけていこうと。攻める気持ちでいきました」と振り返った。普段は幕内屈指の人気を誇る一方で、この日ばかりは熱海富士の初優勝を願うファンと声援が交錯。取組前から異様なムードに包まれた。「お互いに大一番。ああいう歓声の中で相撲が取れるのは喜び。感謝の気持ちでいっぱい」と思いを語った。
白星で場所を締めくくる一方で、2桁10勝には届かなかった。次の九州場所では、当面の目標に置く三役復帰は厳しい状況。元大関は「もう一番(9勝目)で、もしかしたら三役があるかもしれなかった。そのためにも負けられない戦いだった。(同じ平幕で番付が上の)阿炎関が勝ったので、どうか…」と複雑な表情も見せていた。












