神童は常に予想の上をいく――。ボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級8位の〝神童〟こと那須川天心(25=帝拳)が16日、メキシコ・バンタム級王者のルイス・グスマン(27=メキシコ)戦(18日、東京・有明アリーナ)に向け、都内で会見を行った。ボクシング転向2戦目の戦いぶりに注目が集まる中、キック時代を見守った立ち技打撃格闘技「RISE」の伊藤隆代表(52)が結末を〝予言〟した。

 試合を2日後に控え、那須川は「すごく体調も良く、心の方も全て整っております。前回が終わってからこの日のためだけに生きてきたといっても過言ではない。その成果を見せられると思うと楽しみです」。6ラウンド(R)判定勝ちだった4月の与那覇勇気戦から遂げた成長への自信をみなぎらせた。

 対戦相手から経験の差を指摘されたが、「『関係ないっしょ、気持ちっしょ』という感じです。今回は倒しにいく姿を見せられると思う」と相手にしなかった。

 では、どんな試合展開になるのか。伊藤代表はズバリ「今回は8回戦ですよね? だから僕は8Rフルに戦ってKOで倒すと思いますよ」と断言する。

 その理由を「今回は長いRでやるのがテーマの一つだと思う。今までの天心からしたら未知の世界だから。そしてもう一つ(のテーマ)は倒すことだから」と説明した。キックは1試合3R制が基本。ボクシング初戦で6R戦った那須川にとって、8Rの戦いは初となる。未知の領域を戦い抜いた上でもKOできるというわけだ。

 だからこそ課題とされる攻撃力についても問題なしの見解。デビュー戦の判定決着で議論を呼んだが「それでも十分すごいんですけどね。デビュー戦で日本ランカーとワンサイドでやっちゃうんだから…」と苦笑い。続けて「でも(キック時代からの)ファンは『天心はこんなもんじゃないだろ』って思うでしょうから。イメージっていうのはどこにいっても同じですから」と豪快なKOで見る者を魅了した姿の再来を期待した。

 キック時代には所属ジム「TARGET」の会長でもあり、指導者としても快進撃を見てきた。それだけに「〝元会長〟としても(8RとKOの)2つのハードルを同時にクリアしてほしい。今まで、どんなハードルもピョンと飛び越えてきた男だから。今回も我々の想像のさらに上をいくと思いますよ」と強調。神童は、さらに進化した姿を披露してくれそうだ。