横審も〝喝〟だ。大相撲秋場所5日目(14日、東京・両国国技館)、新大関豊昇龍(24=立浪)が幕内玉鷲(38=片男波)を押し出して2勝目。3連敗の悪い流れを断ち切った取組後は「連敗中は勝ちたい気持ちで体が硬くなった。しっかり落ち着いていけた」とうなずいた。
貴景勝(27=常盤山)、霧島(27=陸奥)も勝ち、3大関が今場所初めて白星で〝そろい踏み〟。一方で、優勝争いは全勝が消えて大混戦の様相を呈している。
この日は横綱審議委員会による本場所総見が行われた。山内昌之委員長(東大名誉教授)は混戦模様の序盤について「(各力士の)力が拮抗してきたということ。横綱がいないと、こういう結果になる。横綱という〝重し〟がいて、場所に安定感と充実感を加える。(横綱が不在になると)戦国時代の装いを帯びてくる」と指摘する。
序盤戦から大関陣の黒星が目立つ状況については「大関が負けて、あまり驚かなくなるのは良くない。近い過去にも、似たようなことがあった。大関が頑張らないと、横綱への道が断たれてしまう。相撲の将来展望にとって非常にまずいこと」と奮起を促した。
一人横綱の照ノ富士(31=伊勢ヶ浜)が故障がちで休場が増えるなか、角界では一刻も早い新横綱の誕生が待たれるところ。ここから大関陣は存在感を示せるか。












