ジャニーズ事務所が会見を開いた7日、「ジャニーズ性加害問題当事者の会」も会見を開いた。一定の評価はしつつ、同会の副会長の石丸志門氏は「非常に稚拙で準備不足」とバッサリ斬り捨てた。補償などに関して具体的な事が示されなかったのだから、それも当然だろう。新社長に就任した東山紀之(56)に対しても、責任の重さを「まだ認識していない」とした。

 午後2時から行われたジャニーズの会見が続く中、この日午後4時からは「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の会見が開かれた。

 会見冒頭、代表の平本淳也氏は「評価できるのはジュリーさんが登壇されたということ。ほとんど下を見ず原稿を読むような姿勢ではなく自身の言葉として、しっかりと用意されて発言された。救済までのメッセージはストレートに私たちに伝わっていると思います」と評価する一方で「まだまだ手放しで喜べる状態ではありません」と話した。

 副代表の石丸氏は事実認定、謝罪、救済の3点セットについては評価したものの「企業のリスク管理の観点から申し上げますと非常に稚拙で準備不足の会見だったという印象があります」と糾弾した。

 石丸氏に真意を聞くため、会見直後に直撃した。

 ――ジャニーズの名前を残す方針

 石丸氏 私は非常に危機感があります。芸能史上最悪のスキャンダルを起こした人間の名前を冠して継続するというのは理解に苦しみます。ただ看板のすげ替えをもって印象を変えたいという狙いがあったとしたら、それは受け入れられない。ジャニーズ事務所として謝罪をしたいという意味なら歓迎したい。

 ――東山氏は社名を変更しないことは「これまで培ってきたエネルギー、プライドとかの表現の一つ」と説明した

 石丸氏 おそらく東山氏自身にこの問題の危機管理、賠償責任についての重さを感じ切れていないのかなと。とにかく引き受けようという覚悟は感じるんですけど。それがどれだけ重いのか、まだ認識していないんじゃないかと思う。

 ――ハラスメント加害者としての報道もあり、これが続く恐れもある

 石丸氏 当然あると思いますし、(被害を)名乗り出てくる人もいると思います。 

 ――東山氏は新社長として適任か

 石丸氏 適任かどうかを判断するのはジャニーズ事務所なので。そこは私たちが関係することではないと思う。ともかく謝罪と救済が先ということであれば当事者の会としては、(東山と)知り合いが2人いるので話はしやすいかなと思います。

 ある芸能関係者は「東山のハラスメント行為を訴える声があるのは事実。ただ、そういう報道が続いてしまえば、また混乱しかねない」と話している。まだまだ予断を許さない。