ロシア総合格闘技(MMA)の〝皇帝〟エメリヤーエンコ・ヒョードル氏が、ロシアMMA連合会長を電撃辞任した。

 ロシアメディア「チャンピオナット」によると、すでに辞表を出しており、暫定的にトップの座を弟子のアンドレイ・テレンティエフ氏に託したという。テレンティエフ氏は「私たちにトラブルはないが、彼には日常的な仕事をする時間がない」と説明。ヒョードル氏が名誉会長か監査委員会のトップとして残る予定だと語っている。

 現時点でヒョードルは理由を明かしておらず、同メディアは「推測するしかない」として、2つの説を挙げた。「最も有力な説は、6月に起きた若いMMAファイターの死に関するスキャンダルだ」と指摘。16歳の選手が地方大会で頭部を蹴られたあと死亡。義務付けられているヘットドアを着用しておらす、スポーツ省から3か月間の資格認定剥奪処分を受けた。「ヒョードルは自分の評判を落とさないために、この件からわずかに身を引いている可能性が高い」という。

 もう1つの理由は「ヒョードルがボクシングをしたくてたまらなくなり、不必要な義務を外すことにしたというものだ」と指摘。「なにしろヒョードルは最近、ボクシングの可能性をちらつかせ始めている。57歳のマイク・タイソンを対戦相手に指名した。積極的にトレーニングに励み、試合の準備をしていることは何度も指摘されている」と、ぶち上げたタイソン戦への準備のための可能性もあるという。

 MMA界に影響力のあるヒョードルの動向に注目が集まる。