今年春に師匠・北島三郎から“のれん分け”した演歌歌手・山口ひろみがテイチクミュージックに移籍後、初めてリリースしたシングルが16日に発売された「三井の晩鐘(みいのばんしょう)」(作詞・麻こよみ/作曲・岡千秋)だ。この新曲にかける思いを語った。
――新曲はどんな作品ですか
山口「本当はすがりたいけれど、弱いところを見せたくない、少し強がりな女性が主人公です。愛する男性の心変わりがわかるからこそ、その前に自分から去っていく。歌詞が『くれてやります 男をひとり』とインパクトのあるフレーズから始まる、ドラマティックな作品です」
――「三井の晩鐘」は近江八景の一つとしても知られている
山口「レコーディング後にはなりましたが、実際に行ってきました。琵琶湖疏水を歩き、三井寺に行き、三井の晩鐘で鐘もつかせていただいてきました。風光明媚なステキな所で、実際に現地に行ったことで、歌のイメージも膨らみました」
――曲をもらった時の印象は
山口「麻先生が『演歌にありがちな泣いているだけの女性ではなく、山口ひろみには少し違うタイプ、本当は別れたくないけれどすがれない、捨てられる前に自分から別れを告げてしまうような強がりな女性を歌わせよう!』と決めてくださり、すばらしい詞を書いてくださいました。それに、岡先生には『私の新たなスタートになる大切な作品で、この曲にすべてをかけます! すばらしい詞を書いていただいたので、すばらしい曲をお願いします!』と直談判させていただきました。先生方のおかげでこの作品に出会えたわけですから、歌が粗末ではお話にならないので岡先生には今回もみっちり鍛えていただきました」
――師匠の北島三郎さんの言葉で今でも心に残っている言葉は
山口「内弟子時代のことですが、どうしても教えていただいたようにうまく歌えなくて、あまりの自分のふがいなさに泣いてしまったことがありました。北島先生は『泣いてどうするんだ! もう1回お願いします!と言って食い下がるくらいの根性がないと歌手として大成なんかしないぞ!』と言いながら、怒って出ていってしまったことがありました。その時は正直、そこまでその言葉の意味がわからなかったのですが、デビューしてからはその意味が身にしみてわかるようになりました。やはり師匠は偉大で、そんな偉大な方のもとで学ばせていただけたことは感謝しかありません」












