小田原競輪のFⅠ「ジャパンカップ×HPCJC杯」が31日に開幕する。当大会に誰よりも燃えている兄弟がいる。

 30日の前検日、佐々木和紀(26=神奈川)が瞳を輝かせて「今回は〝父・佐々木龍也杯〟みたいなものなんです」と話した。佐々木龍也さんは57期のガッツマーカーとして長く上位戦線で活躍し、2017年4月に引退。病魔に負けず戦い続ける姿に多くのファンが胸を熱くした。

 龍也さんの息子3人はみな競輪選手になり長男の龍(32=神奈川)、次男の真也(28=神奈川)がS級で活躍中で、三男の和紀はA級からの昇格を目指している。

 HPCJCは「High Performance Center of Japan Cycling」の頭文字を取ったもので、自転車競技のナショナルチームを支える組織だ。龍也さんは現在、ナショナルチームのスタッフとして活動しており、縁のある大会になる。

 当大会には龍と和紀がエントリーされており、和紀は「HPCJC杯で兄の龍との松谷(秀幸、龍也さんの弟子)さんと一緒に呼ばれている」ことから、自分の中で〝父・佐々木龍也杯〟と位置付けているというわけだ。

 龍としても同じ気持ちで「今回、しっかり走りたいです…」と緊張気味に口元を引き締めた。初日は和紀が1Rに登場、龍は11RでS級予選のトリを務める。