“政界渡り鳥”の次なる舞台はテレビ界となるのか。自民党の佐藤ゆかり元衆院議員(61)は18日、大阪・枚方市で記者会見を開き、次期衆院選の不出馬と政界離脱を表明した。
大阪では日本維新の会の勢いに押され、自民党は存在感を失いつつある中、次期衆院選で15小選挙区の3分の2に当たる10選挙区で新たに候補を公募に踏み切った。
佐藤氏の選挙区である11区も対象で、「政界離脱の理由は、今回の自民党本部による大阪での選挙区公募の問題が引き金であることは間違いない。地元で血を見る思いで戦っている同志に対し、頭ごなしに公募を決する党本部のやり方には、現場のわれわれの思いとは溝があり、私個人としては、これを機に潔く辞めるのが政治の道筋と考えた」と話した。
佐藤氏はコロンビア大卒で、外資系証券会社のエリートキャリアを歩み、2005年の「郵政選挙」で政界に転身。小泉チルドレンとして、野田聖子元郵政大臣への刺客で、岐阜1区から立候補し、当選後は小池百合子氏、猪口邦子氏と“政界キャンディーズ”を結成し、話題を呼んだ。一方で、東京5区、参院比例代表、大阪11区など選挙区を転々とし、派閥の変更もあって、“政界渡り鳥”ともいわれた。
今後については、あくまで政界引退ではなく離脱を強調した佐藤氏。「民間企業の支援活動を継続しつつ、同時に中央省庁や政治家とも連携しながら、公の利益になる仕事や政策の企画立案を積極的に続けていく」とシンクタンクなどに所属し、政界との接点は継続していくとした。永田町関係者は「過去にさんざん、メディアをにぎわせた佐藤氏ですが、華があり、経験豊富で、人脈も広い。政界とつながりを維持するのならばコメンテーターとして、テレビ業界を中心にオファーが舞い込んでくるのでは」と話す。政界出身のコメンテーターでは、元大阪府知事の橋下徹氏、元衆院議員の杉村太蔵氏や金子恵美氏、宮崎謙介氏、菅野志桜里氏のほか、安倍晋三元首相の番記者だった元NHK解説委員の岩田明子氏らがひしめいている。
この日の会見で、佐藤氏は維新について「身を切る改革は良くない政策」とぶった切るなどして、報道陣をクギ付けにさせた。テレビ業界に参戦となれば、維新キラーの新たな論客として、注目されそうだ。












