大騒動の中で〝リベンジ〟を果たした。ボクシング元世界4階級制覇王者の井岡一翔(34=志成)は24日、東京・大田区総合体育館で、前WBA世界スーパーフライ級王者ジョシュア・フランコ(27=米国)に12回判定3―0で勝利し、見事に世界王者に返り咲いた。
井岡は昨年大みそかのWBO、WBA王座統一戦でフランコに判定でドロー。WBO王座の防衛に成功するも2月に王座を返上し、ダイレクトリマッチを選択した。王者は前日計量で約3キロ超過となり王座を剥奪。井岡が勝てば新王者、負ければ空位の条件で試合開催されることになった。
序盤は距離を探りながらの攻防。手数では圧倒されながらも的確にボディーを打ち抜くと、左右のフックを浴びせるなど、確実にダメージを与えた。フランコのパンチをもらう場面もある中、相手の嫌がるボディーを中心に攻め続け、終盤は壮絶な打ち合いを展開したが、最後は執念で勝ちをもぎ取った。
井岡はフランコの奮闘をたたえつつ「皆さんの支えのおかげでチャンピオンに返り咲くことができた。挑戦者としてチャレンジすることをテーマと言い続けてきて、皆さんにメッセージとして届いたらうれしい。僕たち日本人は強いんです。志を伝えるために、これからも戦っていきます」などとコメントした。
日本ボクシングコミッションは21日に薬物検査で井岡から大麻成分が検出されたと発表。基準値以下のため違反にはならなかったが、決戦前の公表に陣営は反発。前代未聞の状況に追い込まれた。それでも「勝利して必ず正義が勝つと証明しないといけない」と語っていたように、再びベルトを手にした。












