ボクシングの前WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(34=志成)の挑戦を受けるWBA同級王者ジョシュア・フランコ(米国)が、23日の前日計量で何と3・1キロの大幅オーバーとなった。

 昨年大みそかの統一戦が引き分けに終わった両者は、24日大田区総合体育館でダイレクトリマッチを行う。WBO王座を返上した井岡を迎え撃つフランコだが、この日の前日計量では55・2キロとスーパーフライ級のリミット約52・1キロを約3・1キロも超過した。一方の井岡は52・0キロでパスした。

 ただでさえ物議をかもした前戦の判定に続き、21日には昨年大みそかの試合後の井岡のドーピング検査の検体から大麻成分(THC)の代謝物が検出されたことを発表されたばかり。今度は王者の大幅な体重超過と、何とも騒がしいタイトルマッチとなってきた。

 フランコは2時間後に再計量するが、短時間で3・1キロも落とすことは困難とみられる。フランコ陣営のロバート・ガルシアトレーナーは「さまざまな状況下で、本人もチームもタフな状況に置かれていた。何とか今日を迎えられて、2時間というなかでどれだけ減らせるか、厳しいものがある。しかし最大限頑張って減らしたい。本人は真摯に取り組んできたことをご理解いただきたい」と説明。一時は「いろいろな状況があるなか、詳細について事を荒立てたくない。細かく語りたくない」と話したが、最後になって「2日前に、この試合はもう開催されないんじゃないかと精神的に追い込まれていた。米国に帰らなきゃいけないんじゃないかという中でも、日本の皆さんに試合を見せなきゃいけない思いもあった」と、井岡の大麻成分検出発表によるモチベーションの低下が影響した可能性を示唆した。

 これを受けて井岡は「僕の気持ちとしては変わらないです。明日リングに上がって僕が王者になるだけ。自分がやるべきことをやって、ベストな状況で今日を迎えたので。充実した気持ちでいます」とし、仮にフランコの体重が今後落ちずに大幅な体重差があっても試合を受ける意向を表明。「僕はベストを作れているので、僕はベストを尽くすだけ」と宣言した。