平塚競輪のGⅠ「第77回日本選手権競輪」(優勝賞金8600万円・副賞含む)は7日、最終日を迎える。怪力・脇本雄太(34=福井)と古性優作(32=大阪)の近畿黄金タッグ、デキの良さ光る新山響平(29=青森)らダービー王を争うにふさわしいメンバーが揃った。その中で注目は清水裕友(28=山口)。S班復帰もかけての勝負に挑む。
「ヒロト!」
声が聞こえる――。ファンが求める走りを、輝く姿を取り戻す。「闘争心が、なかったですね」。昨年は思うような戦いができず、S班から陥落してしまった。何が原因だったのか。
「苦しいことから逃げるというか、何というか。GⅠを勝ちたいという強い気持ちもなくて、(S班の)赤いパンツを守るというだけになって…」
どう猛に攻め立てるスタイルが、色を失っていた。昨年は「GⅠの決勝を検車場で見て、やっぱり面白くねえな、と。でもどうしてもまた…というところまで気持ちが上がってこなかった」。
だが、今年に入り目標がただ一つに定まった。「赤、が好きなんで」。もう一度、赤いレーサーパンツをはくことにすべての力を注ぐことにした。
特別選抜予選、ゴールデンレーサー賞、準決勝と泥臭く戦って決勝に勝ち上がった。「四国の間に入るのは…」と考えもしたが、中四国のみんなの話や、香川雄介の「前で頑張って」の声で犬伏の番手に決まった。
「責任のある位置」に覚悟を決めて、S班復帰へつなげる。ファンの「ヒロト!」の喝采が、待っている。












